「療育×学習」「療育×発達」により、一人ひとりに寄り添った支援・教育を行います。

オレンジスクール

今日の鶴見教室(放課後等デイサービス)

今日の鶴見教室(放課後等デイサービス)人前で話すことが苦手なお子様へのアプローチ

人前で話すことが苦手なお子様へのアプローチ

「学校で発表するのが苦手」「大勢の中だと緊張しちゃう」

このようなことをお子様からお聞きしたことは無いでしょうか。

大人でも人前や大勢の人の中で、発言することは緊張してしまいますが、そういった経験が多くないお子様達はより不安感が強く、緊張してしまいます。

また、お子様の中には緊張感から全く言葉がでなかったり、自己主張ができないまま、諦めてしまうお子様もいらっしゃいます。

他者へ自身の考えを相手に伝えることは、社会に出るための大切な社会性スキルの一つとなっております。

ご自身の気持ちや思いを相手に伝えられないままですと、ご自身も嫌な思いをされてしまうこともございます。

今回は自己主張の苦手なお子様達へのアプローチについてお話をさせていただきたいと思います。


人前で話すことを苦手と感じる要因

人前ではなすことを苦手と感じてしまうのには、様々な要因が挙げられます。

文章の整理が苦手

自身の考えを他者へ伝えるためには、伝えたい内容を自身の中でまとめる力が必要となります。

小さなお子様や文章をまとめることが苦手なお子様は、なんとなく言いたいことがあったとしても、話の構成ができず、話し出すのに時間が掛かってしまい、考えている間に次の話題へと移ってしまって、伝えることを諦めてしまうお子様もいらっしゃいます。

自己表現する言葉の不足

自身の意見を他者へ伝えるには、相手に伝えるための言葉や表現方法が必要となります。

表現する方法のストックが少ないと、上手に説明ができず、自己主張のハードルが高くなってしまいます。

状況観察力に長けている

周りにいる人の気持ちや考えを汲み取る力が高いお子様ほど、自身の主張よりも他者を優先してしまいがちになってしまいます。

また、周りのことを気にするあまり、自身が発言することで他者からどの様に思われるか気になって、不安感から自ら発信することを抑制してしまうこともございます。

周りの環境

普段から、ご両親や学校の先生など周りにいる方が、お子様の変わりに、より良い選択肢を選んでくださっている状況が続いてしまうと、自然と他者からの指示を待つような環境を作ってしまい、自己主張する機会も減ってしまいます。

自分がどのようにしたいかを考え、他者へ伝えるという経験が減ってしまうと、苦手意識に繋がっていきます。

上記のような理由から、緊張感や不安感が強まり、言葉が出づらくなってしまい、「発言ができなかった」という失敗経験を積み重ねることによって、人前で話をすることへの苦手意識を増幅させてしまうのです。


苦手意識を克服するために

苦手意識を持っているお子様に、いきなり大勢の中で発言を練習していくのは難しいため、小さな段階をご用意して、練習を行っていきます。

相手に合図を送る

発言が苦手なお子様の中には相手に気付いてもらうために、呼び止めるといった行為もハードルが高く、緊張してしまいます。

鶴見教室では緊張感が高いお子様には、支援中に何か質問や確認したいことがあった際に呼び止めやすいよう、呼び鈴をご用意したり、付箋カード等で補助のサインを出していただいております。

上記の方法に徐々に慣れてきたら、名前で呼んでいただく練習もしております。

また、相手に意思表示をするため、いくつかの身振りや手振りのパターン化し、意思を相手に伝えるといった方法もございます。

「はい」か「いいえ」で答えられる質問

次に、「はい」か「いいえ」の2択で答えることができる質問を繰り返し行います。

こちらの練習を行っていくことで、自己決定する力を養っていくことができます。

2択の質問で慣れてきたら、徐々に選択肢を増やして、沢山の選択肢の中からご自身で決める練習を行っていきましょう。

便利な言葉を覚える

質問や会話の中で、すぐに答えることができなかったり、考えをまとめるのに時間が欲しい場合があった際に、「待って欲しい」といったことが伝えられるよう、予めキーワードを用意しておくと、焦らず考えをまとめることができます。

  • 考え中です
  • 待ってください
  • 5分ください
  • ヒントが欲しいです
  • といった便利なキーワードをお子様の見える位置に貼っておいたり、小さくメモにして、いつでも見ることができるようにしてあげると困った際にいつでも使うことができ、見なくても習慣化され、言葉が出るようになります。

語彙を増やす

自己表現するための言葉が少ないことも、苦手感の要因となるため、語彙を増やすための機会を設けると良いでしょう。

最初はニュースや動画といった映像を観て、様々な言葉を耳から吸収したり、お子様が気になる本を読んでみたりと、聴覚や視覚の両方で沢山の語彙に触れている間に、自然と言葉を身につけることができます。

また、インプットだけではなく、書く・話すといったアウトプットする機会も重要となります。


最後に

自己主張が苦手なことは必ずしも悪いことではなく、人の気持ちに気付くことのできる素敵な長所とも言えます。

他者を気遣うことと同じくらい、ご自身の気持ちや考えも大切に出来るよう、お子様のお話しをゆっくりと聞くお時間を作っていただければと思います。

最初は時間が掛かってしまうかと思われますが、繰り返し自身の気持ちを身近な人に伝えることで、成功体験を増やすことができ、自己肯定感の向上にも繋がり、苦手感を克服するきっかけになるでしょう。

オレンジスクールでは今後も、お子様達に寄り添った支援を行ってまいります。

お子様のこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

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【オレンジスクール鶴見教室】

TEL:045-633-4822

FAX:045-633-4821

〒230-0051

神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目24-10 エスティエスビル2階

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