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今日のつくば教室(放課後等デイサービス)

今日のつくば教室(放課後等デイサービス)読むのがきらいなのは読解力がないから?文章嫌いには「スキーマ」が必要だった!

読むのがきらいなのは読解力がないから?文章嫌いには「スキーマ」が必要だった!

こんにちは

オレンジスクールつくば教室です。

今回は「文字を読むのが嫌い!」「文章読解がなかなか上手にならない」というお子様をお持ちのご家庭に向けて、「スキーマ」という言葉についてお伝えしていこうと思います。

まずは皆さん下の文章を読んでみてください。

読んでみた感想はいかがだったでしょうか。

なんとなくぴんと来た方もいれば、かなり読みづらかった方もいたのではないでしょうか。

ではこの文章に

「洗濯について」

というタイトルをつけたらいかがでしょうか。

かなり読みやすくなったのではないでしょうか。

これがスキーマです。

今回でいうと「洗濯」という枠組み(以降は「フィルター」という言葉を使います)を通すことで文章が読みやすくなりました。

これは皆さんに「洗濯」というスキーマがあったから読みやすくなったと言えます。


■ひとりひとりのスキーマは違う

例えば一口に「洗濯」といっても人によって洗濯へのイメージは違います。

洗濯で使う器具は洗濯機でしょうか?タライでしょうか?縦型?ドラム式?洗剤は使う?下洗いする?しない?

など人それぞれ洗濯へのイメージは異なります。

皆さんの持つ洗濯へのイメージは、皆さんがそれまで経験してきた洗濯に関する情報の結晶であり、自分と全く同じ人生を歩む人がいないように、蓄積される経験も人それぞれだからです。

百歩譲ってまったく同じ経験をした2人の人がいたとして、感覚による違いもあるため、完全に同じスキーマを獲得する事は難しいでしょう。


■共通部分を見つけるのもスキーマ

一方で最初に提示した文章にタイトルがつく事で読みやすくなるということには大きな変わりはありません。

これは、皆さんのスキーマに

「それぞれの家によって洗濯の方法は違うけど、『衣類を綺麗にする』という根本は共通だ」

という考えも含まれているからです。

なぜ皆の共通部分は一致しているのか

人はいくつかの経験で得た情報にたいして、無意識的に共通する部分を見つけ出し、次回以降のスキーマの核とすることをします。

今回でいうと、皆さんは家族が洗濯する様子 や友だちとの会話、CM、ドラマなど生活する中で自然と共通する部分を抽出し、スキーマの核を作っていたから

「それぞれの家によって洗濯の方法は違うけど、『衣類を綺麗にする』という根本は共通だ」

という核を持ち、この核が他の人とも共通していたという事になります。

ここからわかる事があります。

それは、

ということです。

そして文章読解では、スキーマがあるかないかで、文章に対する『解像度』がガラリと変わると言えます。 

例えば、

「宇宙飛行士の自伝」を読む際、宇宙に対するスキーマが全くないお子様にとっては、

最初に皆さんに見てもらった洗濯の文章のタイトルが無い状態で読み進める事になります。

もし最初の「洗濯」の文章に読みにくさを感じた方がいたら、そのストレスをお子様がいつでも感じているところを想像してみてください。

お子様の辛さが少し実感できるのではないでしょうか。


■発達障害とスキーマ

特性を持つお子様に対しては、スキーマの理解に私の経験からもうひと手間加えたいと思います。

それはお子様のそもそもの認知特性により、経験した情報が正しく蓄積出来ていない場合が考えられるということです。

見方が違ってしまっていたら、経験は豊富でも全く違った共通点が抽出されていく可能性があります。

またお子様によってがそもそも共通点を見つけること自体を苦手(ないし必要性を感じない)とする子も時折見られます。

Aくんの場合

小学3年生のAくんは『仲間はずれ』教材を行った時のお話です。
プリン・アイス・チョコレート・クワガタの中から仲間でないものを探しました。

開始してしばらくしてAくんは「わからない」と答えました。

そこで職員から「プリン・アイス・チョコレートを食べたことある?」「クワガタは食べたことあるかな?」と伝えました。

そうするとAくんは「じゃあクワガタが仲間はずれだ!」と元気よく答えてくれました。

これにより、Aくんの中にプリン・アイス・チョコレートを食べた経験も合わさって「食べたことのあるもの」と分類され、クワガタは食べた経験のなさから「食べたことのないもの」と分類されました。

プリン・アイス・チョコレート・クワガタに対するスキーマが増えました。

またここでは学習支援を行ってきていたからできるちょっとしたテクニックとしてAくん自身の経験も伴って学ぶという方法をとることができました。

私たちはこうした共通点探しを実は無意識的に行いながら生活をしているのです。

そしてその積み重ねがスキーマの獲得に繋がっていき、文章読解においても、内容の全体像を把握したり、文中の細かな言葉の理解に繋がったりと大きく役立っていきます。

実は大人がチャンスを逃していることがあるかも

余談ですが、その後にAくんは「でも虫って本気出したら食べられるよね?」と笑いながら話してくれました。

これに対して「普通は食べないよ」「屁理屈だよー」といってしまえば簡単でした。

ただよく考えてみると確かにクワガタは「日本では食べないとされている」が正しい分類だったかもしれません。
ある文化圏では食虫文化があり、その地域で同じ問題を提示したら別の答えが正解になっていた可能性があります。

これは私たちが長年日本に住む事で得た「日本は食虫文化がない」というスキーマによってできた分類です。

これを「普通だから」「常識だから」といっても、大人より経験の少ないAくんは納得しにくいうえに、何より楽しくないと思います。

共通点を探すには比較する事も大事です。違いをじっくりと考える瞬間にもスキーマの獲得のチャンスが隠れているのです。

そして大人の考える普通も、今までの経験の結果だと言う事を忘れてはいけないと感じた場面でもありました。


■オレンジスクールつくば教室の支援

ここからは、オレンジスクールつくば教室での支援についてお話します。

経験+感じ方を知る

兎にも角にもお子様自身の中にスキーマを作るための経験が必要です。

例えば、文章中の「ヘラクレスオオカブト」って何?と疑問に思ったらインターネットで調べます。

そして調べたことに対してお話をしてみます。

お話をすると、お子様の感じ方にどのような癖があるかを知り、本人の認知の特性も理解する事ができます。

前章の余談でも話しましたが、お子様の「このパターンは?」という疑問はスキーマを獲得するチャンスです。

オレンジスクールつくば教室では基本的にいつでも、必要に応じてインターネットや書籍から調べる時間を取ります。

学習中に調べ物は勿体ないと感じるでしょうか?

しかしこの経験により文章読解の理解力を上げるためには大事な投資と考えています。


■まとめ

普段の生活にもチャンスがいっぱい

最後に、「じゃあ、ご家庭でできることは何だろう?」という点についてお話します。

スキーマは、たくさんの経験や、その時に本人が感じたり考えたりしたことの積み重ねでできていきます。

ご家庭でのおすすめのアプローチを、簡単にまとめてみました。

 ご家庭でできる「スキーマ育み」チェックリスト

・興味を持ったらすぐ調べる :「これ何?」と疑問に思ったらチャンス。本やインターネットで一緒に調べてみてください。

・スマホや本での「疑似体験」も大歓迎 :特性のあるお子様は、新しい体験に慎重なことも多いです。無理にお出かけしなくても、動画や画像を見るだけで十分立派な経験になります。

・「屁理屈」が出たらニヤリとする :「でもこれって〜じゃない?」という屁理屈は、脳がフル回転して新しいスキーマを作ろうとしているサインです。「おもしろい視点だね!」と一緒に楽しんでみてください。

大切なのは、決してお子様に無理をさせず、ご本人のペースに合わせることです。 焦らず少しずつ、様々な世界に触れる経験をストックしていってあげてください。

大人の考える「普通」や「常識」の枠をちょっと外して、お子様独自の視点に寄り添うこと。

そのゆとりが、お子様の読解力、そして世界を広げる豊かな土台になっていきます。

今回の記事の中で気になる事が出来た際には、是非オレンジスクールつくば教室にご連絡ください。

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