言葉掛けの効果について
お子様が、「約束を守ってくれない」「マイナスなことをしている時の声の掛け方が分からない」
などのお困りなことはないですか?
大人から受け取る言葉は、お子様のやる気アップにつながったり、
反対に、モチベーションが下がったりすることもあります。
本日は、お子様のやる気につながる言葉掛けについてご紹介いたします。
★言葉掛けに必要なポイント★
お子様に言葉がけを行う時の、ポイントをご紹介します。
①相手の目をみて伝える
お子様に何かを伝える時には、目線を合わせて、
「あなたに伝えているよ」ということが分かるようにしましょう。
②お子様の気持ちを受け止める
良くない行動をしてしまったり、強い言葉を言ったりしたとき、
まずは、その背景の気持ちを受け止めるようにしましょう。
➂感情だけが伝わらないようにする
お子様が良くない行動をしてしまい、物が壊れ、片付けが必要となってしまうと、
怒りの感情が湧いてしまうと思います。
その怒りの感情だけがお子様に伝わってしまうと、
何に対して怒っているのだろうと分からなくなってしまいます。
④短く、分かりやすい言葉を使って伝える。褒める時には具体的に!
良くない行動をしてしまった時には、
「危ないから、降りようね」など分かりやすく伝えることが大切です。
褒める時には、「○○が出来て、すごいね」と何が出来たから誉めているのかが
分かるように伝えるようにしましょう。
注意したい時の避けるべき伝え方
①命令口調は×
「○○しなさい」と強制的な言葉がけは、お子様にとって「怖い」などの負の感情につながってしまいます。
そのため、恐怖心からその相手に対してのみ従うことにつながり、継続的に行うことが難しくなります。
「○○しようね」と促したい行動を伝え、お子様がするべき行動が分かるようにすることが大切です。
また、言葉が出始めたお子様に対しては「なぜ、いけないのか」も伝えるようにすると、
より理解もしやすくなります。
②人と比べる伝え方×
出来たことに対して「○○ちゃんよりも上手に出来てるね」と他人と比べて評価をすることは、
お子様にとっては、良い影響を与えません。
お子様自身も他人と比べることが、日常となってしまい、相手に対して強い言い方を身に付けてしまうことがあります。
また、「○○くんよりも、遅かったね」などという否定的な言葉掛けも
お子様の自己肯定感を下げてしまうことにつながります。
「前よりも上手にできたね」とお子様自身の比較を行い、
褒めることで自己肯定感をあげることが出来ます。
➂否定的な伝え方
「だめ」「違うよ」と否定的な言葉のみを伝えてしまうと、自分自身を否定された気持ちになってしまいます。
また、「どうせ、できないよ」「本当に、悪い子だね」と子ども自身を傷つける言葉も良くありません。
このような否定的な言葉のみを伝えられてしまうと、
「自分は悪い子なんだ」「自分がいなければ」と
お子様自身が自分を否定してしまうようになってしまいます。
そのような気持ちが大きくなってしまうと、やる気が損なわれてしまいます。
★注意したい時の伝え方★
「走ったらだめ!」と急に伝えられても、
子どもは何をしたらよいのか分からず、止まったり、また走り始めたりしてしまいます。
まずは、「○○したかったんだね」とお子様の気持ちに寄り添い、
お子様が耳を傾けやすい環境を作りましょう。
そのうえで、「手をつないで歩いてくれたら、嬉しいな」
と、やってほしい行動+感情を伝えてみて下さい。
良い行動を行うと、相手はどんな感情になるのかを知ることができ、やってみようという気持ちに繋がります。
そして、良い行動を行うことが出来た時には、たくさん褒めることが大切です。
負の感情を抱いている時の声掛け
・「ど」が付く言葉で質問をする
お子様が乱暴な言葉を発した時や、物にあたってしまった時、どのような言葉掛けを行っていますか?
「なんで、そんなことを言うの?」「やめて欲しい」と感じると思います。
話すことが出来るようになったお子様には、
「どうしたの?」「どんな気分?」と問いかけ、
会話を続けていき、「原因」「解決法」を導きだすことができるようになります。
他にも「どれくらい嫌なの?」「どうやったら落ち着けそう?」と
お子様が考えて答えられる質問をすることも、効果的です。
・選択肢を設けて質問する
お子様が提示された物にたいして「やりたくない!」「いらない!」と投げてしまうことはありませんか?
つい、大人が手を差し伸べて、落としたものなどを拾ってあげることがあると思います。
そのような対応を続けてしまうと、
お子様は「強く言えば、聞いてくれる」「大人がやってくれる」と
誤学習をしてしまいます。
まずは、お子様の気持ちが落ち着くまで待つことが大切です。
イライラしている気持ちに対して、行って欲しい行動を伝えても響きません。
お子様の気持ちが落ち着いたところで、
「自分で片付ける?それとも、一緒に片付ける?」と
選択肢を用いて声を掛け、お子様が自分で決めたことを取り組めるように促します。
その時、どちらを選んだとしても、お子様が行動できるものを提示するようにしましょう。
お子様が自分で選ぶことで、主体的に望ましい行動をとることが出来るようになります。
~まとめ~
今回は、お子様のやる気につながる言葉がけをご紹介してきました。
お子様に声を掛けるとき、きっと感情が高まってしまうことがあると思います。
まずは、大人が落ち着いた気持ちを作ることが大切です。
お子様と向き合う時には、
一度深呼吸をしてから、落ち着いて声を掛けることができると 、
お子様も耳を傾けやすくなると思います。
当教室でも、お子様の良い行動を促すために、今回紹介してきた言葉掛けを行ったり、
その子にあった言葉掛けを日々探したりしています。
お子様に響いた言葉掛けを見つけることが出来た時には、
ご家庭でも実践できるように保護者の方にお伝えしています。
これからも、オレンジスクールピコ溝ノ口教室では、
保護者の方に寄り添いながら、お子様の成長を一緒に見守っていきたいと思います。
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児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室
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