挨拶が苦手な子どもへの支援
はじめに
早いもので、入学式・始業式から一か月が経ちました。
子どもたちは、進学、クラス替えなどで、新たな出会いも多かったかと思います。
そんな初対面の人との関係づくりで大切なのが、『挨拶』です。
しかし、挨拶が苦手な子も多いですよね。
「お友だちや保護者の人が挨拶をしてくれたのに、うちの子は無視している…」
「嫌われないか心配…」
今回はそんな「挨拶が苦手な子」への支援について、お話しさせていただきます。
挨拶やお礼、謝罪ができない…
挨拶など社会的行動が苦手な場合には、
挨拶やお礼、謝罪の言葉が日常生活で大切であることを知らなかったり、
どのような場面で挨拶をしたらよいか、分からなかったりすることがあります。
また、相手の表情から気持ちを読み取ることが難しく、自分の行動に対して相手がどう思い、自分にどのような影響があるのかを考えることができてない場合もあります。
そのような場合は、
挨拶が日常生活で大切であることを教えたり、
挨拶をするタイミングを伝えたりしましょう。
他にも、伝える勇気が出ない子や反抗心から言わない子もいます。
無理やり言わせるのではなく、
子どもの様子や普段の発言から理由を考えたり、直接理由を聞いてみたりして、
その子にあった方法を考えていきましょう。
挨拶の必要性を伝えよう!
自閉症スペクトラム障害のあるお子様の場合、
他人への関心が薄く、挨拶やお礼を意識していない可能性があります。
そのような場合は挨拶のメリット、デメリットを伝えてみます。
挨拶をするとこんなにいいことがある!
①「大きな声で挨拶をすると気持ちがいい」
「挨拶されて嫌な気分になった」なんてこともありません。
あいさつは、 するのもされるのも気持ちがいいものです。
②「相手からよく見られ、人間関係もよくなる」
誰かに挨拶をするということは、その相手を認めているということになります。
認められていると感じれば人は喜び、認めてくれた人に対して、好意的な気持ちをもって接するようになります。
反対に挨拶をしないと、「相手を認めていない」、「バカにしている」という見方をされるかもしれません。
③「常識のある人に見られる」
挨拶というのは礼儀の基本であり、 目の前にいる相手を認め、好印象を与える行為です。
逆に挨拶をしないと「嫌われているのかな?」や「非常識な人なのかな?」などと思われがちですよね。
挨拶を教えよう
どのような場面で挨拶をしたらよいか、言葉で教えてあげましょう。
分かりやすいよう、見える形で伝えていくのがおすすめです。
例えば、いつでもみられるよう、
文字とイラストをセットで、視覚的に提示する方法があります。
オレンジスクール東戸塚教室では、出入り口に、来所時の「こんにちは」、下校時の「さようなら」の掲示をしています。
他には…
ゲームのように手を叩き、リズムの合わせて、適切な返答をしていくという活動もあります。
- 「おはようございます」→「おはようございます」
- 「ありがとう」→「どういたしまして」
- 「いれて」→「いいよ」
- 「かして」→「いいよ」「どうぞ」
- 「どうぞ」→「ありがとう」
- 「いってきます」→「いってらっしゃい」
- 「さようなら」→「さようなら」
楽しみながら、自然と挨拶ができるようになったらいいですよね♪
挨拶の応用編
挨拶は時間帯によって、変える必要があります。
使い慣れている人からすると、当たり前のように思うかもしれませんが、
そうでない子にとっては周りを見て判断するのは難しいことです。
- 6時~10時までは「おはようございます」
- 10時~17時までは「こんにちは」
- 17時以降は「こんばんは」
上記のように挨拶を使う時間帯を具体的に教えてあげましょう。
しかし…お友だちに向かって
「〇〇ちゃん、9時なのに『こんにちは』って言ってた!変なの!間違ってる!」
と伝えてしまうと、トラブルに繋がるかもしれません。
そのため、人によって挨拶を切り替える時間は異なることも、伝えることができると良いですね。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
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