ビジョントレーニングについて
「文字を書き写すことが苦手」「文章を読み飛ばしてしまう」「手先が不器用」等の困りごとがあるお子さまもいらっしゃると思います。このような困りごとは、「見る力」が育っていないことが原因の一つの可能性があります。
今回は、「見る力」を育てるためのビジョントレーニングについてご紹介したいと思います。
◯見る力とは…
「見る力」と聞くと、視力のことをイメージすると思います。今回お話しする「見る力」とは、「モノを視る」→「脳にインプットする」→「口や動作でアウトプットする」までのことを言います。モノを視ても、それが何なのか理解できない、表現できないことで、様々な困りごとが起きてしまいます。
また「見る力」が育っていないと、「視覚」「前庭覚」「固有受容覚」「触覚」「聴覚」という5つの基礎となる感覚が不安定になっており、身体をうまく使ったり動かしたりができないことにも繋がります。
「見る力」を育てることで、5つの基礎感覚のバランスが整い、身体を動かすことや読み書きする力がつくこと等が期待できます。
◯ビジョントレーニングの紹介
実際に、オレンジスクールピコ東戸塚教室でも行なうことがあるビジョントレーニングをご紹介したいと思います。 今回ご紹介するビジョントレーニングでは、以下の力を育てることが期待できます。
・ピントを合わせる力
・視たものを把握する力
・目から入った情報に合わせて身体を動かす力
*数字タッチ
バラバラに配置された数字を1から順にタッチしていく活動です。枠や数字の大きさが違うため、目をたくさん動かして探す必要があります。
*同じモノを探そう
指導員が前で見せたイラストと同じものを探す、もしくは、前で見せた言葉に該当するものを探すプリントです。前で見た情報を覚え、手元から探す作業が必要になります。
*どこに繋がっているのかな?
ランダムに進む道を指でなぞっていく迷路のプリントです。目と手の協応を育てる効果が期待できます。
*矢印体操
指導員が指さした矢印の向きに、身体を動かしてもらう活動です。自分の身体の動かし方を認知する「ボディイメージ」を育てることは、視覚機能を高めることができるといわれています。身体を動かしているうちに、上下左右の位置感覚、力加減や可動範囲を知ることもできると思います。
その他にも、パズル、迷路、間違い探し、影絵マッチング等も効果的です。お子さまの興味関心に合わせたもので、短時間でも継続的に行なうことで、「見る力」を育てることができると思います。
〇最後に
ビジョントレーニングを行なうことで、視力低下が原因なのか、身体を動かすことが苦手なのか等を知ることができ、「視る」「インプット」「アウトプット」のどこにつまずいてしまうのかが分かると思います。原因や苦手を知ることで、よりお子さまの困りごとに適した支援を考えることができます。困りごとが軽減できるよう、今後も支援を工夫していきたいと思っています。
最後になりますが、年長の皆さま、ご卒園おめでとうございます。オレンジスクールピコでの経験が少しでもお役に立てれば幸いです。小学校で、楽しいことが多くありますよう祈っています。新生活も応援しております!
他学年の皆さまも進級おめでとうございます。来年度も様々なことを楽しく経験できるよう、プログラムを考えたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします^^
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児童発達支援 オレンジスクールピコ 東戸塚教室
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「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。