ひき算の種類と「差」の求め方
小学校1年生でたし算の後に学習する「ひき算」ですが、ひき算とは何を求めるものなのでしょうか?「残りの数を求める計算」と答えがちですが、「残り」だけではなく「違い」=「差」を求める際にも使います。視覚的にわからない部分につまずいてしまうお子さんはとても多いです。
そこで、今回はお子さんがつまずきやすいひき算の「差」について紹介していきます。
ひき算の種類
ひき算には大きく3つの種類があります。「のこり」と「ちがい」を求める計算があり、「のこり」を求める計算はさらに2種類に分けることができます。
まずはこれら3つの種類を簡単に紹介します。
🍊パターン1
「〇個食べました。残りは何個ですか。」
「△人帰りました。残っているのは何人ですか。」
このような問題は、時間の流れに沿って実際に物や人の数が減るので、視覚化しやすい問題です。さんすうブロックを使って考える際には、実際になくなる分を取り除くことで答えが視覚的にわかります。
🍊パターン2
「全部で〇人います。そのうち男の子は△人です。女の子は何人ですか。」
このような問題は、実際に数が減るわけではないので、全体の数から分類した一部分を引くことで、残りの数が出ることを理解することが必要です。さんすうブロックを使って考える際には、仲間分けをすることで答えが視覚的にわかります。
🍊パターン3
「どちらが何個多いですか。」
このような問題は、「のこり」を求める問題ではなく「ちがい」を求める問題です。数に動きがないので、視覚化することが難しいです。
「差」を求めるひき算
ここからは、紹介した中でお子さんが最もつまずきやすい【パターン3】の「ちがい(差)」を求めるひき算について紹介します。
例えば「りんごが4個、みかんが2個あります。どちらが何個多いですか。」という問題で考えるとします。 イラストで表されていると、全ての物が視覚に入るので「4+2=6」と足してしまうお子さんがいらっしゃいます。また、「りんごが4個多い。」と、多い方の数をそのまま答えてしまうお子さんも多いです。さらに、この問題は「どちらが多いか」「何個多いか」の2つを求める必要があるため、ひき算の中で難易度が高くなっています。
プリントで計算してみよう!
さんすうブロックで求めることができたら、プリントで考える段階へ進みます。 最初はイラストがあり文章が少なめの問題から始めると、抵抗感なく取り組めるお子さんが多いです。
徐々にイラストのないプリントへ移行し、文章量も増やしていきます。イラストがなくなることでイメージがしづらくなった際は、自分でイラストを書いて取り組むと視覚的にわかりやすく、また、理解が深まります。
おわりに
具体物を使うことに慣れてしまうと、具体物がない状態での計算ができなくなってしまうのではないか、と危惧される親御さんもいらっしゃいます。しかし、具体物を用いることで視覚的に計算の仕方を理解する段階を踏むことは大切です。お子さんの頭の中で整理できるようになることで、具体物を使わずに取り組む段階へスムーズに入れます。藤沢第2教室では、【具体物を用いて取り組む→イラストのあるプリントで取り組む→文章のみのプリント】 という段階を設け、お子さんに合った段階での学習を行っています。これからもお子さんの苦手感や理解の段階に合わせて支援を行ってまいります。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢第2教室
【TEL】0466-47-6936【MAIL】fujisawa2@orangeschool.jp
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