ADHDの子はどうして同じトラブルを繰り返してしまうのか?
こんにちは!オレンジスクール鶴見教室です。
夏の暑さもピークを過ぎて、徐々に落ち着いてきました。お盆でゆっくり休めた生活から、徐々に日常の生活に戻りつつあります。
ADHDを抱える子は、多動衝動性の特性のために時として友達と喧嘩になったり、大人に叱られたりしてしまいます。
しかし、懲りずに何度もトラブルを起こしてしまい、その結果、対人関係に困難を抱えてしまうことがあります。
一体なぜこのような行動をしてしまうのでしょうか?
発達障害の研究
発達障害は現在世界中で研究されており、日々新しいことがわかっています。
その中で最近、日本の中央大学の研究で、
「ADHDを抱える子は、他者の怒った顔を認識する力が、発達障害のない子(定型発達の子)に比べて低い」
ということが発表されました。
(参考HP:中央大学プレスリリース)
この研究で、ADHDの子ども(小学生)は人の笑顔の表情は定型発達の子と同じように、脳の神経が活動していることがわかりました。
しかし、怒った顔を見た時は、脳の活動が見られなかったことが報告されました。
このことから、ADHDを抱える子とそのほかの子では、表情を認識するための神経基盤が異なることが示唆されています。
現場での応用
このような研究結果は、すぐに支援で使えるわけではありません。
また一つの研究が真実とは限りません。(同様の結果の研究が複数報告されて、真実であると徐々に周知されていきます。)
しかし、支援時の子どもに対する見方を広げることが可能になります。
例えば、叱られても行動を変えることが苦手なADHDの子であれば、笑顔で説得してみると認識しやすくなり、適切な行動を覚えやすくなるかもしれません。
現場では、子どもに合わせて支援を調整していきます。その時に、様々な研究結果を知っていると、考え方の幅が広がり、より子どもに合わせた支援が可能になります。
最後に
オレンジスクールなど放デイには、発達障害や知的障害など発達に困難を抱えた子どもたちが通っています。
しかし、発達障害はどのような特徴があるのか、まだまだ研究中の部分も多く、適切な支援を日々模索している現状でもあります。
だからこそ、より多様な子どもたちに合わせた支援を展開できるように、今後とも職員一同学び続けてまいります。
今後ともよろしくお願いします。
お子さまの学習やコミュニケーションに悩みを抱えていることなどありましたら、お気軽にご相談下さい。
今後も子どもたちにとってよりよいサービスを提供できるよう引き続き精進してまいります。よろしくお願いします。
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