良い行動を増やす支援とは…?
~応用行動分析(ABA)について~
こんにちは!オレンジスクール東戸塚教室です。
気付けばもう11月も後半となり、すっかり気温も冬に近づいてきました。
町もクリスマスに向けてイルミネーションなど賑わいを見せていますね!
楽しいイベントが多い時期ではありますが、感染症が未だ猛威を振るっている状況です。
オレンジスクールでは引き続き健康に楽しく過ごせるようサポートしてまいります。
応用行動分析学とは
応用行動分析学(Applied Behavior Analysis:ABA)とは、アメリカの心理学者バラス・スキナーによって体系化され、「行動」を科学的に研究する「行動分析学」を利用した日常の様々な問題行動の解決に役立つ支援の一つです。
基本的な原理は
・レスポンデント条件付け(パブロフ型条件付け・古典的条件付けとも言われます)
「反射」と呼ばれる行動で、「梅干を見ると唾液が出てしまう」など
・オペラント条件付け
報酬や罰などの「結果」を得ることで自発的に行動をとるようになる学習のこと
の2つが挙げられます。
人の行動は上記のような流れで起こるというフレームに当てはめていき、分析を行っていきます。
子どもの良いところに注目する
子どもの行動に不適切な行動に対して「怒る」「叱る」ことで行動は減り、改善したかのように見えます。
一時的に「不適切行動」の空白は生まれますが、結果として異なる不適切行動が発生し、元に戻ってしまうので、不適切行動の割合自体は減少しません。
では、どうすれば不適切行動が減らせるのでしょうか…?
視点を変えて子どもの良いところ「適切行動」に注目してみます。
このように適切行動の割合を増やすことで相対的に不適切行動を減らしていく、という考え方が応用行動分析には用いられており、子どもの適切行動を増やすには
褒める! 教える!
この二つを続けていくことで結果として不適切行動を減らすことになると考えられます。
ABC分析について
では、具体的に例をあげて考えてみます。
買い物に行き、欲しいものを買ってもらえるまで泣き叫ぶ、といったケースがよくあると思います。
分解して考えてみると…
買い物に行った(きっかけ)泣き叫ぶ(行動)買ってもらえた(結果)
となった場合には「買ってもらえた」という嬉しい結果を得るための手段として「泣き叫ぶ」という行動が強化されてしまいます。
実際に「泣き叫ぶ」という「行動」が起きてしまってから無理やり行動を変えようとすることは難しいため、事前に「今日は何も買わないよ」「1つだけね」と条件を伝えておき、見通しを持たせます。そういった約束を守ることが出来た場合には「褒める」ことで行動を「強化」することができます。
また、泣き叫んでも「買ってもらえなかった」という結果が繰り返し起こると「泣き叫ぶ」という行動が有効ではないと判断されその行動は「消去」されます。
この時、欲しいものがあった時に「泣き叫ぶ」以外の手段(望ましい要求の仕方)を「教える」そして出来たら「褒める」を繰り返すことでふさわしい行動が「強化」されていきます。
これは一例ではありますが「ABC分析」では「きっかけ」「行動」「結果」のそれぞれについて工夫をしながら行動の調整を行っていきます。
特性に応じて対応が異なってきますが、適切な行動が見られた時にはしっかりと褒めて認めてあげることが大切です。
お子さん一人一人をよく観察し、発信しているメッセージをくみ取りながら、今後もオレンジスクールでは褒める・教える支援を引き続き行っていきます。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
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