書字に関する困りごと
今年もあと僅かとなりました。
皆様はどのような1年となりましたでしょうか?
オレンジスクール東戸塚教室にも今年もたくさんの保護者の方々からお問い合わせいただき、お話する機会も多くございました。
今後ともオレンジスクールを利用中の皆様との繋がりはもちろん、地域の方々との関わりも大切にしながらお子様の支援に関わっていきたいと思っております。
今回のブログでは保護者の皆様からのご相談の多い、書字に関する困りごとについて書かせていただきます。
書字に関する困りごと
前回のブログでも書かせていただきました「学習障害」の種類の中に「書字障害(ディスグラフィア)」があり、特に文字や文章を書くことに困難が生じる場合をいいます。
例えば…
言葉と意味を理解していても、その文字を正しく書けない
漢字の線(画)が足りない/多い
- 文字の書き順が不自然
似ている文字を間違えて書く
漢字の「へん」と「つくり」を逆に書く
- 文字の形が乱れたり、マス目からはみ出したりしてしまう
考えられる要因
書字に困難さが出る要因はいくつか考えられます。
- 「音韻認識の弱さ」
…音韻認識とは言葉が「あめ」が「あ」「め」の二音に分けられるように、言葉が音に分けられる等の理解のことをいいます。 - 「音から文字への変換スピードの遅さ」
- 「ワーキングメモリ(作業や課題の遂行中に一時的に記憶を保持し、処理する能力)の弱さ」
- 「視覚と運動協応の弱さ」…見た通りに書くのが難しい
- 「視空間認知の弱さ」…文字の形や位置を認識することが難しい
学校生活での悩みごと
書字障害特有の困りごとが、学校生活での苦しさに繋がっている場合も多いです。
例えば…
- 板書に時間がかかるため、授業についていけない。
- 文字を書くのに努力がいるため、長文が書けず、短文になってしまう傾向がある。
- 文法が上手く使えない。
- テストでよい点数が取れない。
- 感想文を書くと、やる気がないと思われてしまう。
このようにご本人が頑張っていても、結果にでないことが多いと思われます。
そのことで頑張っているのに認めてもらえないという経験から自信がなくなってしまったり、
他者への不信感を持つようになったりすることもあるのです。
サポートできること
まずはご本人の特性を周りの人に理解してもらうことが、困り感の解消へと繋がると考えられます。
例えば、学校と相談して
「黒板の写すところ少なくしてもらう」
「プリントを作ってもらい、穴埋め形式で黒板を写すようにしてもらう」
「黒板は写さずに、写真を撮らせてもらう」
他には…
文字の形を覚えるのが苦手な場合
⇒漢字の構成要素を声に出して言いながら書く。
漢字をイメージで覚える。
文字のバランスが乱れる場合
⇒マス目に補助線の入ったノートを使う
東戸塚教室では
オレンジスクールではタイピングを強化したり、教材を記述ではなく選択問題にしたりと ご本人に負荷がかかりすぎずに取り組めるよう考えております。
また、書字が苦手なゆえに暗算力が高まったり、パソコン操作が好きになったりする子もいらっしゃいます。
自信を持って取り組めることを発見し、自信を持てるようお手伝いが出来ればと思っております!
************
こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール東戸塚教室
【TEL】045-828-5667
【MAIL】higashitotsuka@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール 東戸塚
************
東戸塚教室の半径2Km以内には、東品濃小学校・川上北小学校・品濃小学校・平戸小学校境木小学校・川上小学校・名瀬小学校・平戸台小学校・秋葉小学校・柏尾小学校があります。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。