
よく忘れ物をするわけとは?
こんにちは!
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢第2教室です!
今回は「忘れ物が多い」「物を無くしやすい」「何度言っても繰り返す」などの悩みを抱えるお子さんについてお話していきたいと思います。
学習時には問題の見落としやケアレスミスが多いといったお子さんもいらっしゃいますよね。
このような困り感を抱えるお子さんに対し、教室で行っている支援やご家庭でも出来るアプローチについてご紹介いたします!

忘れ物や不注意の考えられる理由

ではなぜ、忘れ物やうっかりミスが頻発して起きてしまうのか・・
まずはその理由を、お子さんの性格や特性に焦点を当てて考えてみたいと思います。
周囲から「やる気がない」「怠けている」と見られてしまう事があるお子さんには、
人の話を聞く注意力自体に困難があったり言葉の理解力に乏しさがあったりと、様々な課題があると考えられます。
例えば、
〇注意力自体に困難がある場合
- 刺激に反応してしまう、他の事を考えてしまい指示を聞けない。
- 興味が次々と移る。
- 問題を最後まで読まずに解答を書いてしまう。
〇記憶することに困難がある場合
- 複数の指示を覚えたり理解することが難しく、短期記憶能力が乏しい。
〇理解力に乏しさがある場合
- 言われている言葉の意味を理解していない。
- 持ち物や物の場所を把握できていない。
- どのように行動すればよいのか分からない。
このように日頃のお子さんの反応や行動に目を向けてみると、様々な理由があり、不注意等の困り感に繋がっていることが分かります。
また、失敗を繰り返してしまい、指摘や叱られる回数が増えることによって、自己肯定感や自信が無くなってしまうなどの二次障害も懸念されています。
どんな支援が有効か?
では、どんな支援をしていったらよいのか?
お子さんそれぞれの特性や傾向に分けて見ていきたいと思います。
〇注意力や短期記憶が乏しい
- 一度に複数の指示を出さず、1つずつ伝え実行できるようにする。
- 時間を決めて準備をする。
- 後ろを振り返り、確かめる作業を挟む。
- 学習中には、見直しを意識できるよう確認してから始める、こまめに声を掛ける。
〇指示理解において困難を抱えている場合
- 絵や文字などにして、視覚的に情報を捉えられるようにする。
- それぞれのお子さんが理解しやすい言葉や手段を使って具体的に説明し、復唱する。
- 適切な学習内容や量の調整、区切りを作る。
〇その他
小学校高学年~高校生であれば、自分の苦手を分析し、「自己理解」を深めることも有効とされています。
例えば、電車に傘やスマホをよく忘れてしまう・・そんな自分の持つ「苦手」や「傾向」を知り、
欠点をカバーするために何が出来るかを考える、といったトレーニング方法があります。
自己理解を深めることで、他人から見た自分を客観視出来るようになるという効果もあります。
短期記憶(ワーキングメモリ)を鍛えよう!

ワーキングメモリとは、短期記憶や作業記憶とも呼ばれ、
作業するために必要な情報を一時的に記憶し、実行するための能力と言われています。
これらを鍛えることで、一時的に覚えられる情報が増え、複雑な指示や計算を処理できるようになると言われています!
オレンジスクールの療育では、ワーキングメモリを鍛えるために様々な遊びを取り入れています。
〇マンカラ・カラハ
教室での人気上位の知育ゲームです。

〈遊び方〉
準備・・自分の陣地にある1~6のポケットに、石を4つずつセットします。
- 先攻は自分の陣地にある1~6までのポケットから1つ選び、そのポケット内の全ての石を取ります。
- 取った石を右隣のポケットから反時計回りに1個ずつ置いていきます。
- 最後の石が7番目か14番目の大きなポケットで止まったら、もう一度自分のターンとなります。 それ以外のポケットに入った場合は、後攻へバトンタッチします。
- これを順番に繰り返し、自分の陣地にある石が先に無くなった方の勝ちとなります!
〇ふたつの事を同時にする遊び
ふたつの異なる動きや遊びを同時にすることにより、認知能力UPが期待されます。
簡単な例で言うと、あやとりをしながらしりとりをする、音楽を聴きながら絵を描くなどの遊びが挙げられます。

〇記憶力が必要な神経衰弱やナンジャモンジャ
名前を付けて、素早く名前を呼ぶカードゲームです。

<遊び方>
準備・・12種類のキャラクターが描かれたカードが5枚ずつあります。
裏向きにカードを重ね、シャッフルしたら山札としてテーブルにセットします。
- 順番を決め、1枚ずつカードをめくります。
- めくった人は、出たカードのキャラクターに思い付きで名前を付けます。 (例:ぱりぱりちゃん、アメフリ子さん、おにぎりぼうや など)
- 付けられた名前をプレイヤーは覚えておき、カードをめくる、名前を付ける・・と順番に回していきます。
- もしも、すでに名前が付いているキャラクターが出たら、「〇〇〇!」と素早く叫びます。
- 1番に言えた人が、ここまででめくられたカードを手に入れることが出来ます。
その他にも
- 逆さことば(「木からおちる」→「るちおらかき」など)
- 後出しじゃんけん
- 3けたの計算
これらの物を使わない遊びも有効とされています!
〈最後に〉
今回は、忘れ物やケアレスミスの多いお子さんに向けた支援や遊びについて紹介しました。
お子さんの特性や傾向に合わせた支援を見ていきましたが、下の2つのポイントも念頭に、支援することも大事です。
- 口頭での説明や指示の聞き逃し・見逃しが多いため、確実にできる課題を設定すること。
- スモールステップで成功体験を増やし認められる機会を増やすこと。
無理強いせず、楽しんで取り組めること、結果や成長を求めすぎないことが大切です!
今後も、お子さんの特性やどのような困り感や課題があるのかを明確にし、一人ひとりに最適な支援をして参ります。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢第2教室
【TEL】0466-47-6936【MAIL】fujisawa2@orangeschool.jp
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