活字を読みやすくするために
明けましておめでとうございます。
こんにちは オレンジスクールあざみ野教室です。
昨年は様々な変化がありましたが、皆様のおかげで無事1年を終えることができました。
心から感謝申し上げます。
2021年も職員一同、より一層支援に尽力していきますので何卒よろしくお願いいたします。
今回は活字を読みやすくするちょっとした工夫についてお話していきます。
オレンジスクールには「読み」が苦手なお子さんがたくさんいらっしゃいます。
一生懸命問題を読み、解いていってくれるのですが多くのお子さんがつまずかれるのが「さ・き」です。
よく見ると最後の画が繋がってしまっていますね。
知っている・いつも書いている「さ・き」と形が違います。
これでは別の文字と認識してしまうのも無理のないことかもしれません。
他の文字でも、実際このように「ここはとめじゃないよ!はねだよ!」と書き直してくれるお子さんもいらっしゃいました。
しかし、ちょっとした工夫でこれらの問題が解決するのです。
その工夫とは…?
だれもが分かりやすい『ユニバーサルデザイン』
正解は、「フォントを変える」
『UD(ユニバーサルデザイン)フォント』というフォントに変えるだけで読みやすさが変わるのです。
ユニバーサルデザインとは障害の有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、たくさんの人々が利用しやすいように製品やサービス、環境をデザインする考え方のことを指します。
1980年代に提唱され、今では私たち普段の生活に根付いているものです。
例えば、シャンプー・リンスの容器。
どの会社のものでもシャンプー容器の同じところに突起がつけられています。
この小さな工夫によって健常者が目をつぶった状態でも、目に障害がある方でも利用できるようになります。
このような考え方のもと、つくられたものがUDフォントになります。
科学的にも読みやすさが証明されている『UDフォント』
従来のフォントとどのような点が違うのかというと、文字の中の空間を広くとったり、濁点を大きくしたりしていることが特徴となります。
そして、前述した「さ・き」なども教育現場に準じた馴染みのある字形になっています。
読みやすさは科学的にも証明されており、多くの研究結果が出ています。
また、奈良県はいち早くこのフォントを取り入れ、小学生116人を対象にUDフォントを使った実験を実施しています。
文章を読んで正誤を判断する問題を、UDフォントと一般的な教科書体で36問ずつ解いてもらったところ、教科書体で66%だった正答率は、UDフォントでは81%に跳ね上がったそうです。
WindowsであればOS最新版にて自動的にUDフォントがインストールされますので、おうちでも掲示物などつくる際に活用できますね。
このように小さな工夫ではありますが、お子さんの困り感を減らすことができるよう私たちも様々な工夫を凝らして支援していきたいと思います。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 文章を拾い読みしてしまう
- 意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 不登校で勉強が遅れている
- 整理整頓が苦手
- 朝の準備に時間がかかる
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクールあざみ野教室
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※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。