音読の支援について
こんにちは、オレンジスクール青葉台教室です。
以前もご紹介させていただいたように、青葉台教室では30分~45分間の『読書の時間』をプログラムしています。
その中で読み聞かせ、音読、黙読、読書感想文の書き方に関する支援を行っています。
一見、一つひとつが独立した支援のようにも思えますが、これらは「一人で本を読み、さらには一人で読書感想文が書けるようになる」という目標を達成するために必要な過程です。
そして今回はその支援の一つである「音読の支援」についてご紹介させていただきます。
なぜ音読が苦手なのか
発達障害がある子どもたちの中には黙読や音読といった本を読む行為が苦手な子がいます。
その要因として発達障害の一つである学習障害(LD)が考えられます。
学習障害は「読み書き能力」や「算数機能」に困難が生じる障害です。
ではなぜ、学習障害は音読が苦手となる要因となり得るのか。
推測される要因としては以下の3つなどが挙げられます。
- 文字の形を正確に捉えることが難しい
- 文字から音への変換が難しい
- 一度に多くのことを処理することが難しい
音読をする際に文字を読み間違えることが多い、たどたどしく読んでしまうといった悩みを抱える子は少なくはないと思われます。
これらは先ほど挙げた「文字の形を正確に捉えることが難しい」「文字から音への変換が難しい」といった要因が考えられます。
さらに、「音読をする」という行為の中にはたくさんの過程が存在します。
1.文字と音を結び付ける
2.正しい音を発音する
3.文字に沿って目を動かす
4.文章の構造を理解する
これらの過程を一度に同時に処理することは、実はとても難しいことです。
その難しさを少しでも軽減するために、青葉台教室では読書支援を行っています。
音読の支援について
音読が苦手な子どもに対していきなり音読をさせるのではなく、以前にもご紹介したようにまずは職員が読み聞かせを行っています。
こうすることで、音韻の力を育て、語彙も増やすことができます。
読み聞かせによって本を読むことに抵抗がなくなれば、次は職員と子どもで本を交互に読んでいきます。
この場合は句点で交代、セリフだけ子どもが読むなど、子どもたちの希望に合わせてどのように読んでいくのか相談します。
これを繰り返すことで、少しずつ子どもが読むパートが増えていき、最終的には一人で一冊の本を音読することができるようになります!
「音読をする」という目標を最初に設定するのではなく、まずは本に興味を持つ、読み聞かせなどによって音韻の力や語彙力を育てる、読むことができる箇所を少しずつ増やしていくといったスモールステップを設定し、「音読をする」という目標は最終目標として目指しましょう。
また、スモールステップをクリアしていくごとに子どもたちを「褒める」ことも大切です。
子どもたちが楽しく音読ができるように、さらにはその先の目標も達成していけるように、小さな過程を大切にしながら今後も子どもたちと接していきたいと思います。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 文章を拾い読みしてしまう
- 意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 不登校で勉強が遅れている
- 整理整頓が苦手
- 朝の準備に時間がかかる
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール青葉台教室
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※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。