大きさくらべの理解を深めよう!
くらべる問題は、算数に取り組む最初の一歩になる問題です。
くらべる問題から身につけることで、相対的な関係の理解、数概念の一つである順序数を学ぶことができます。
算数の問題は、数と数を計算するだけではありません。算数の問題を解く時には、国語力や図形、絵を見て正しく判断する等総合的な能力が必要です。
今回は、基礎となる大きさくらべの理解を深めるために行なっている教材をご紹介したいと思います。
➀大きい/小さいのはどっちかな?
実際に2つのものを比べてどちらが大きいか小さいかを考える問題から取り組んでいます。
「大きい」「小さい」という言葉の意味と結びついていないと、選ぶことができません。そのため、まずはどちらが「大きい」なのか、どちらが「小さい」なのかを知る必要があります。
写真のプリントでは、まずは先生と一緒に「大きい」「小さい」の確認をしてから、実際にお子さまに「大きい」方を選んでもらう問題となっています。
「大きい」「小さい」を伝える際には、腕を大きく広げ「大きい」、身体を縮こませて「小さい」等ジェスチャーをしながら説明することもあります。プリントでは平面的にしか見ることができないため、身体の動きや具体物を使うことで、立体的に判断ができるようにしています。
➁1番大きい/小さいのはどれかな?
2つの比較ができるようになった後は、複数の選択肢の中から、1番大きいもの1番小さいものを理解することを目指します。
大きさの違いを見比べる際には、観察力や比べる方法を知ることが必要になってきます。
実際に重ねて比較ができるよう具体物を使ったり、まずは選択肢を3つ等少なくしてよく見比べて(観察して)選ぶ練習をしたりします。
③大きい/小さい順に並べてみよう!
形が同じで大きさが違うものを大きい順や小さい順に並べる、大きさの系列化の問題です。
順番に並べる際には、選択肢の中で1番大きいものを選び、その後残りの中から1番大きいものを選ぶ…という手順の繰り返しになります。
➁の「1番大きい/小さいものはどれ?」が分かると、「大きい/小さい順」に並べることもできるようになりますが、ご自身で上記の手順を踏み、並び替えることは難しいと感じるお子さまもいらっしゃると思います。
そのため、まずは「この中で1番大きいものはどれ?」と聞き選んでもらう、次に残りのものを指して「じゃあこの中で1番大きいものは?」と選んでもらいます。この時に選んだものを、最初に選んだものの隣に並べてもらう…この手順を繰り返すことで順番に並べていくことができます。
④2番目に大きいのはどれかな?
「2番目に大きい」という場合の「2」は、並んでいる順序を表す「順序数」であり、「りんごが2個ある」等のものの個数を表す「集合数」とは違います。
「〇番目に大きい/小さい」の問題に取り組むには、「順序数」と「集合数」の違いを理解しておくことが必要になります。
初めから「2番目に大きいもの」を選ぶことが難しい場合には、「1番大きいものは?」「じゃあ2番目に大きいものは?」とまずは1番目から順番に聞いていきます。そうすることで、徐々に頭の中で「1番目はこれ、2番目はこれ…」と考えることができ、「〇番目に大きいもの」を選ぶことができるようになります。
〇まとめ
大きさくらべの理解を深めるためには、上記のような様々なステップがあります。これらの考え方が理解できると、「〇〇より大きいものはどれ?」等の問題の理解も促すことができると思います。
実際に具体物を使って比べてみながら、理解を深めていけるよう支援を工夫したいと思っています。
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