新学期のお子様とのかかわり方
4月は環境の変化や新たな出会いに胸が躍る時期ですが、これまでの生活との差異に不安を感じる時期でもありますよね。
今回は入学、進級のタイミングで不安を抱えているお子様との関わり方についてお話をしたいと思います。
関わり方のポイント①:負担を理解する
生活する場所が変わる、周りにいる人が変わるといった身の回りの変化は、「どうなるかわからない」「どうしたらいいかわからない」といった未知の状況を生み出すため、これまで1年(または数年)かけて安定させてきた環境が再び不安定な環境へと戻ってしまいます。
このような「わからない」がたくさんある状態は、それだけで大きな負担となります。
まずは環境の変化がお子様にとって大きな負担となることを理解してあげることが、この時期に不安を抱えるお子様と関わる上で大切なポイントです。
予測不能な状況が苦手というお子様にとっては、この環境の変化が与える不安感はより大きなものになります。
お子様の負担を理解するという基本姿勢がより一層大切になります。
関わり方のポイント②:傾聴する
不安を抱えたお子様は「こんなことや、あんなことが不安なんだ…」と言葉にして言わないまでも、心のうちに様々な思いを抱いています。
モヤモヤとした気持ちを抱えたままでは、一向に気持ちは晴れませんよね。
そんな時には、お子様がどんなことを不安に思っているのか聞いてあげましょう。
自分の悩みを親身に聞いてくれる存在、悩みを共有してくれる存在はお子様の気持ちの安定にとって何よりも大切です。
関わり方のポイント③:相手の立場に立って声かけをする
お子様が話してくれた悩みごとや不安な気持ちに対して、「こうしてみたら?」とついつい行動面でのアドバイスをしてしまいがちになりますが、ストレスを抱えた状態では行動に移すことも負担となってしまいます。
いきなり行動を促すよりも考え方の転換を促す声かけをしてみましょう。
またその際には、上から目線や無理強いになることなく、お子様の立場に立つということが大切です。
お子様のネガティブな考えには『リフレーミング』を取り入れた声かけも効果的です。
ネガティブな考えを抑え込んだり目を逸らしたりしてポジティブに考えるポジティブシンキングとはことなり、リフレーミングは物事の捉え方や枠組みを変えて別の視点から捉え直します。
- 「担任の先生はどんな人だろう」→「相性がいい先生になるかもね」
- 「仲の良い友達と別のクラスになったらどうしよう」→「違う友達ができるかもしれないよ」
ネガティブな考え方に囚われてしまっている状態ですと、広い視野を持って物事を考えることが難しくなってしまいます。
リフレーミングなどを用いてまずは考え方、捉え方を変えてみるというのが、不安な気持ちを軽減させる第一歩となります。
おわりに
今回は入学、進級のタイミングで不安を抱えているお子様との関わり方についてお話をさせていただきました。
「負担となっていることを理解する」、「傾聴する」、「相手の立場に立って声をかける」というお子様と関わる上での姿勢についてが主な内容となりましたが、これらは入学や進級のタイミングだけでなく、普段の関わりの中でも大切な姿勢となります。
お子様が安心して過ごせる環境、関係づくりのために、少しでもご参考となれば幸いです。
************
こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス
オレンジスクール東戸塚教室
【TEL】045-828-5667
【MAIL】higashitotsuka@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール 東戸塚
************
東戸塚教室の半径2Km以内には、東品濃小学校・川上北小学校・品濃小学校・平戸小学校境木小学校・川上小学校・名瀬小学校・平戸台小学校・秋葉小学校・柏尾小学校があります。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。
ST