対人関係の成長と遊びの内容
いよいよ4月、新年度の始まりです。
新しい環境へと変化した時、その中でも大きな影響があるもののひとつに人間関係が挙げられます。
日々成長し、自分自身も変化していく子供たちは、お友達同士や、周囲の大人との関りを経験しながら人との上手な関わり方を身に着けていくことになります。
オレンジスクールでは、療育活動として、おもちゃで遊んだり、工作をしたりして自由に過ごせる時間も設けています。
遊びの中でお友達や周りの職員との関わり方を学ぶことは、人間関係をうまく築くための経験として活かされていきます。
今回のブログでは、
- 教室を利用されているお子様たちの療育中の活動
- 年代ごとに変化していく子どもの遊び
- 年代ごとに変化していくお友達同士の関わり
についてご紹介したいと思います。
遊びの内容とお友達関係の変化
小学校低学年
この年代のうちは、まだ幼さもあることから遊びは自分が中心であることが多いものです。
お友達と遊ぶときも、遊びたいおもちゃが一緒だから、という理由で交流がなされる様子が伺えます。
あざみ野教室で過ごされているお子様も、職員を相手にごっこ遊びや感覚的な遊びをしているお子様が多くいらっしゃいます。
たとえば、レゴや折り紙で武器を作り、戦いのごっこ遊びをしたり、積み木を街や車に見立てたり、電車のセットを使って、動かしながら遊んだりします。
少し年上になってくると、お話に筋の通ったストーリーがついていたり、職員や、他のお友達が加えた設定を取り入れたりしている様子も伺えます。
役割のあるごっこ遊びや、『こうしたらどうかな』『先生はこれを作ったよ!』というようなやり取りをすることを通して、同じ遊びを共有することの楽しみを知っていきます。
小学校中学年
中学年になってくると、対職員との遊びも多くありますが、お友達同士で遊んでいる輪に入ることを意識するようになってきます。
集団で一緒に同じ遊びを共有していると、ルールの付いた遊びをすることも増えてくるため、その決まりごとの中で、自分がするべき振る舞いを意識するようになってきます。
分かりやすい部分では、UNOやトランプといったカードゲームをしている時には自分やお友達のカードは見せない・見ないようにする、自分の手札がばれるような発言はしない、といった基本的なルールが考えられます。
教室では、自分やお友達の立ち居振る舞いを見て、自分の作戦や発言を変化させる子どもたちの様子も伺うことが出来ます。
また、ルール遊びには勝ち負けがついてくるようになるため、このくらいの年代からは、「負けるのが嫌だから参加したくない」といったお子様や、「勝たないとつまらない」と機嫌を損ねてしまうお子様の様子も見かけられます。
ただし、勝ち負けを意識するのは必ずしも悪いことではなく、その競争心が向上心に繋がる、と考えることもできます。
オレンジスクールでは、まずは同じ遊びを一緒に出来たことを楽しいと思えるように、「負けちゃって悔しい、もう一回やろう!」「勝てなかったけど楽しかったな、一緒に遊んでくれてありがとう!」等の声を掛けを積極的に行っています。
小学校高学年
小学校高学年からは、成長に伴い、早いお子様では思春期に移行していく時期にもなってきます。
これからは、大人よりも子供同士での関わりや、相互の発言などの影響力が強くなりやすい年代になり、同時に、周りの状況や雰囲気に合わせて自分の振る舞いを変えるようになる時期でもあります。
教室でも、通っているうちに顔見知りになり、気が合うなと感じた特定のお友達に出会うと、親しく挨拶をかわし、共通の話題を通して一緒に過ごしている姿が伺えます。
低学年のころなどと比べると、お互いの結びつきが強くなり、同じ雰囲気を共有して過ごすのを楽しむようになるため、ルールを守って遊ぶだけでなく、その場のやり取りを理解し、調子のよい発言の応酬をしながらコミュニケーションを取ることを楽しむ姿や、雑談をしながら勝ち負けにこだわらずゲームに取組む姿も伺えるようになってきます。
教室に通っているお子様の中には中学生以降のお子様もいらっしゃいます。
通い始めてまだ慣れていない段階であったり、なかなか輪に入っていくのが難しいお子様がいらっしゃいます。
まずは本人が過ごしやすい場所になるよう、職員と好きな話題を通して雑談をしたり、お絵描きや読書をして過ごしたりしています。
新しい環境では、初めのうちは緊張する人がほとんどだと思います。
オレンジスクールでは、新しい環境に進んでいく子供たちの成長をサポートします。
お子様の発達に関することで、お悩みやご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。
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じっとしているのが苦手
準備や時間管理が苦手
空気がよめない
周囲が気になり集中できない
整理整頓が苦手
算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
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K.N.