
アロマストーンをつくろう!~粘土工作と香りがもたらす可能性~

こんにちは!オレンジスクール鶴見教室です。
オレンジスクール鶴見教室では、学習や療育の支援のほかにも月に一度、様々なテーマに沿った創作活動を行っております。
(※月により、地域交流活動を行う場合もございます。)
本日は今月実施している「アロマストーン」の作り方をご紹介いたします!
あわせて、粘土工作によってお子様が得られる知育効果や、香りがもたらす可能性についてもお伝えしたいと思います。
アロマストーンって何?

アロマストーンとは、水分を吸収できる素焼きの陶器や石膏などの置き石に、アロマオイルや製油を染み込ませて使用するアイテムです。
火や電気を必要としないため、どなたでも手軽かつ安心してお好きな香りを楽しむことができます。
まず最初に、材料と作り方についてご説明いたします。
~材料と道具~
・石粉粘土
・絵具
・アロマオイル
・工作用ヘラ、竹串など
~作り方~
①粘土に絵具で色を付けてこねる(色を付けたい場合のみ)
色を付けたいパーツがいくつかある場合は、色ごとに分けてから着色し、それぞれの色が均等に馴染むまでよくこねます。
また、絵の具が手に付くことや、素手で粘土に触れる感覚が苦手なお子様は手袋を装着し、行いました。
色を付ける際に、こねすぎないように調節することで、綺麗なマーブル模様を作るお子様もいらっしゃいました!
②粘土を形成する
手でちぎったり丸めたりして好きな形を作ります。
形作りが難しいときは型抜きを使ってもOK!
粘土の切り取り、薄く伸ばしたいパーツがあるときにはヘラ・棒などの道具も使用できます。
③粘土が乾燥したらアロマオイルで香りをつける
レモン、オレンジ、ラベンダー、ペパーミント、レモングラス、ティーツリーの6種類からお好みの香りを選んで粘土に香りづけします。(オイルを混ぜてもOK)
複数の香りの相性やアロマオイルを垂らす順番を意識して決められたお子様は「この順番で嗅ぐと良い匂いになったよ!」と爽やかで素敵な香りの組み合わせを紹介してくれました。
以上で完成です!
~お子様たちのご様子~
鶴見教室では初めて行うテーマでしたので、アロマストーンを「知らなかった!」と仰るお子様もおり、見本作品を観察して「これ、何?いい匂いする~!」と触ったり香りを確かめたりしながらどんな作品にしようか考えてくれました。
作成中は、粘土を好きなキャラクターやお気に入りグループのロゴを参考にしてアレンジしたり、アロマオイルの香りから想像した作品や「色にこだわったんだ!」と仰ってオリジナルなデザインを見せてくれるなど、みなさまの個性が光る作品に仕上がりました。
続いて、今回行った粘土工作から得られる知育効果についてお伝えします。
知育効果について

1.微細運動の促進
粘土を「こねる」「ちぎる」「丸める」「伸ばす」「繋げる」といった一連の運動を行うことで、指先や手の筋肉が精密に動き、微細運動を促すことができると言われています。
あるお子様は、小指の爪先ほどの小さな球を均等に複数つくりたいけれど、どのくらいの分量ずつ丸めれば良いか考えており、結果的に粘土をちぎって切り分け、親指と人差し指の力で優しくなでるような力加減で丸めることによって、手先をコントロールする力を養うことができました。
2. 空間認識能力の発達
空間認識能力が高いお子様は、作りたいものの構造の理解力も高いため、創作物の組み立てもイメージしやすくなります。
ヘラや型抜きなどの道具を使ってパーツを作ることも、距離の感覚をつかむ練習になります。
立体の「猫」を作っているお子さまが「耳」と「尻尾」はどんな形で、どの位置から生えているか思考しながら組み立ているところや、首輪の長さを空間でイメージして調節されている過程にこちらの能力が育まれます。
3.集中力と持続力の向上
自分の作りたいものを完成させるために、粘土と向き合い、試行錯誤を繰り返す中で、集中力や持続力を鍛えることができます。
頑張った結果が形として見えることから達成感も感じやすく、次の活動への意欲にもつながります。
多くのお子様が普段の創作活動時間よりも長めの30分~50分もの間集中して活動を続けられており「もうこんなに経ったの?!」と驚かれたり、なかには1時間以上かけて理想の形を求められたお子さまもいらっしゃいました。
最後に、香りがもたらす可能性についてご紹介します。
香りの効果について

ふとしたときに嗅いだことのある香りを感じ、思い出すことがあったり、うれしい気持ち、悲しい気持ちになったご経験はありませんか?
香りと記憶の関係は密接で、その香りを感じたときの気持ちや出来事も一緒に記憶として保存されると言われています。
なぜかといいますと、人間の嗅覚は脳内の海馬という記憶をつかさどっている部位に働きかけることができるからなのです。
そして、嗅覚は人の五感の中で最も最後まで記憶が残る感覚として働いています。
ですので、「楽しいことがあったとき」「集中したいとき」「落ち着きたいとき」といった場面別に室内などで香りを使い分け、嗅覚から刺激を入れてあげることでお子様の心や頭の切り替えをすることができます。
香りの種類の中で、シトラス系、ペパーミントのような爽やかな香りには気持ちをすっきりとさせたり、集中力を高めたりする効果があります。
またラベンダーの香りは自律神経に作用し乱れを整える効果があるためリラックスしたい気持ちのときにぴったりの香りです。
お子様によって香りの好き嫌いやその日の気分もあると思いますので、好みやご体調に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか?
おわりに

今回は「アロマストーン」の作り方と、「粘土工作で期待できる効果」や「香りがもたらす可能性」についてご紹介してまいりました。
お子様の「楽しい!」「できた!」という喜びや達成感を味わいながら様々な感覚を育むことができる活動となっておりますので、よろしければぜひご家庭でもお試しください。
鶴見教室では今後も、お子様に寄り添った支援を行ってまいります。
お子様のこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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