読み書き・板書が苦手な背景にある「見る力」の秘密:ビジョントレーニング
こんにちは!
放課後等デイサービス オレンジスクールつくば教室です。
お子様の次のような様子に心当たりはありませんか?
- 文章を読むときに行を飛ばしてしまう、同じ行を何度も読み直す
- ノートのマスや行から字がはみ出してしまう
- ボール遊びやキャッチボールが苦手で避けたがる
これらの困りごとは、集中力の維持の難しさや不器用さだけでなく、「見る・追う・認識する」といった目の使い方がスムーズにできていないことが原因かもしれません。
オレンジスクールつくば教室では、学習の苦手さに直結するこの「視覚機能」にアプローチするため、学習や遊びを通して行えるビジョントレーニングを行うことがあります。
本日は、そのトレーニングの具体的な内容とその効果について詳しくお伝えします。
困りごとの正体:読み書き・板書の苦手は「見る力」から?
お子様の学習の困りごとは、実は目と脳の連携(視覚機能)から生じているケースが少なくありません。
「見る力」とは、単に「視力」が良い(遠くのものがしっかり見えるか)ということだけを指すのではありません。
目から入った情報を脳で認識して、整理して、体の動きと連動させる一連の情報処理能力が「見る力」です。
この視覚機能がスムーズに働かないと、学習や日常生活の様々な場面での「困りごと」につながってしまいます。

1)文章を読むのが苦手な原因:「追いつく力」の問題
音読をする際に「行を飛ばしてよんでしまう」「同じ行を何度も読み返す」「言葉の読み飛ばしが多い」といった困難さは、主に眼球運動の課題と連携しています。
・追従性眼球運動の課題
文字をスムーズに追う力が弱く、特に文章を読み進める際、視点が定まりにくいのが特徴です。
なめらかに動かないため、結果として、どこを読んでいるのかわからなくなり、読むスピードが遅くなってしまいます。
・視覚で捉えたもとを記憶することへの課題
文章を一瞬で捉え、その情報を短期的に記憶する力が弱いと、文字を一つ一つ追うことに精一杯で、内容を理解する(意味を記憶する)ところまで意識が回らなくなってしまいます。
2)板書が苦手な原因:「移す力」と「コピーする力」の課題
黒板とノートの間で視線を往復させて文字を書き写す動作は、実は非常に高度な視覚機能が求められます。

・跳躍性眼球運動の課題
黒板の文字を見て、視線をノートへ写し、再び黒板へ戻すといった視点の素早いジャンプ(跳躍)が苦手だと文字を探すのに時間がかかったり、視線を戻したときに「今どこを書いていたか」を見失ったりします。
→板書が終わらない…
→全て書き写すことができない…
という困り感がでることもあります。
・目と手の協応の課題
見た情報を正確に手に伝え、書くという「目と手の連携」が弱いと、見た文字を正確にノートに再現する(コピーする)ことが難しくなります。
その結果、「数字の6と9を間違える」「漢字のトメハネが不正確になる」といったミスが増えてしまいます。
3)日常生活にも影響する「見る力」
視覚機能の課題は、学習面だけでなく日常の行動にも影響を及ぼします。
・ボール遊びや運動が苦手
飛んでくるボールの速さや落ちてくる位置などを正確に把握できない。(両眼のチームワークの課題)
・整理整頓が苦手
空間の中での物の位置関係や、自分のいる場所を正確に把握するのが難しい(視空間認知の課題)
これらの「困りごと」は、お子様のやる気や努力に問題があるわけではなく、トレーニングによって改善できる視覚機能の課題である可能性が高いのです。

ビジョントレーニングとは?
ここまで、読み書きや板書の苦手さの背景に「視覚機能」の課題がある可能性をお話ししました。
では、この視覚機能を高める「ビジョントレーニング」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
1)脳と眼を鍛える
【ビジョントレーニングの目的】
- 眼球運動能力の向上: 目を素早く、正確に動かす筋肉や連携を鍛える。
- 視覚情報処理能力の向上: 目から入った情報を脳が正しく、素早く理解し、記憶する力を鍛える。
- 目と体の協応の強化: 見た情報をもとに、手足を正確に動かす連携を強化する。
2)3つの「見る力」を育む
3つの見る力とは、「焦点を合わせる力」「目の動きの力」「視覚認知の力」です。
①焦点を合わせる力…両眼で協力して近くのものに焦点を合わせ続ける力
⇒長時間の読み書きで目が疲れにくくなる
立体感を捉えやすくなる
②目の動きの力…文字をスムーズに追う力、素早く視点を切り替える力
⇒行を飛ばさなくなる
板書が速くなる
ボール遊びが上手になる
③視覚認知の力…見た形や位置を認識・記憶する力、空間を把握する力
⇒似た文字の識別ミスが減る
ノートの桁が揃う
整理整頓がしやすくなる
オレンジスクールでの具体的な取り組み
ビジョントレーニングの重要性をご理解いただけたところで、次に「当施設ではどのような支援を行っているのか」という点について詳しくご紹介します。
■焦点を合わせる練習
片手を自分の前にピンと伸ばして親指の爪を見ます。
自分の顔と片手の親指との中間地点にもう一方の手の親指を入れます。
右手と左手の親指を交互に見てそれぞれの指にピントを合わせていきます。
なるべく顔は動かさないのがポイントです!
■跳躍性眼球運動トレーニング
目の焦点を素早く正確に移動させる力を鍛えることを目的としています。
これが「跳躍性眼球運動」のトレーニングです。

【取り組み方】
①プリントに書かれた数字を順番通りに探します。
②見つけた文字を声に出して読み上げながら、目だけで追いかけます。
③慣れてきたらストップウォッチで時間を測り、自己ベストを目指してもOK!
★ポイント★
必ず「目だけ」を動かし、頭や顔は動かさないように注意して行いましょう。
【取り組むことで期待できる効果】
・黒板を写すスピードが速くなる!
・本や文章を読むとき、どこを読んでいるか見失いにくくなる!
・運動やボール遊びで、動くものを正確に追いかけるのが得意になる!
■追従性眼球運動トレーニング
目の焦点を滑らかに、正確に追い続ける力を鍛えることを目的としています。
これが「追従性眼球運動」のトレーニングです。

【取り組み方】
①プリントに描かれたカーブのある線を目でゆっくりと追いかけます。
②頭や顔は動かさず、目だけが動くように意識しましょう。
④線が途中で切れたり別の線をたどってしまっても、頭を振らずに目だけで次の目標を探し続けることが重要です。
【取り組むことで期待できる効果】
・スムーズに文章を読むことができ、読むスピードが速くなる!
・読んでいる途中で行を飛ばさなくなる!
・動いているボールや友達の動きを途切れずに追いかけるのが得意になる!
■目と体のチームワーク
目から入った情報(視覚情報)と手や体(運動機能)を連携させる力、「目と手の協応」を鍛えることを目的をしています。
じゃんけんを使って楽しく強化できます。

【取り組み方】
①プリントに描かれた「相手の手」の絵を見て、それがグー・チョキ・パーのどれかを確認します。
②「相手の手」に勝つ手の形(じゃんけんのルール)を考え、その場でその手の形を出します。
③慣れてきたら上下や左右など、様々な方向で取り組みます。
ポイント 勝つ手の形を出すのが難しい場合は、まずは「あいこ」(同じ手の形)を出す方法でも大丈夫です。
【取り組むことで期待できる効果】
・道具(ハサミや定規)をスムーズに使えるようになる!
・ボールをキャッチするのが上手になる!
お子様の成長を二人三脚で

ビジョントレーニングは継続して行うことでさらに大きな効果を発揮します。
ご家庭でもできる簡単な支援方法もご紹介いたします。
- 目と手の協応を促す遊び
紐通し、折り紙、細かいレゴブロックなど、手先を使った遊びがおすすめです。
- 焦点を意識させる工夫
外出時、遠くの看板や電柱の文字をパッと見て、何が書いてあるか確認するゲームなどをしてみるのも良い練習になります。
- 読み方への配慮
読書をする際は、指や定規で読んでいる行を指し示すように誘導することで、「追従性眼球運動」のサポートになります。
未来の「できた!」へ一歩踏み出しましょう
今までお子様の学習の遅れや苦手さで悩んでこられた方も、本日お伝えしたように、「見る力」に原因があるのかもしれません。
視覚機能という学習の土台を整えることで、お子様は文字をスムーズに読めるようになったり、板書での遅れも少し改善される可能性があります。
「わかる・できる」喜びを実感することで、自己肯定感が高まり、能動的な学習行動へとつながります。
オレンジスクールつくば教室では、取り組みの様子や成果を定期的にお伝えするだけでなく、日々の生活の中で取り入れられる支援方法や、学習へのアプローチ方法なども共有させていただきます。
見学・面談・体験も随時受け付けていますのでぜひご連絡ください。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子様の発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気を読むことが難しい
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクールつくば教室
【TEL】029-886-6653
【MAIL】tsukuba@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール つくば教室
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つくば教室の近隣には、竹園西小学校・竹園東小学校・竹園東中学校・吾妻小学校・吾妻中学校・手代木南小学校・手代木中学校・並木小学校・並木中学校があります。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
まずは、市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。
