”絵本の読み聞かせについて“
絵本の読み聞かせは、お子さまの役割取得能力の向上に役立ちます。
役割取得能力とは、自分だけでなく、相手の立場や感情・思考を理解して、対人行動に移せる力のことを言います。簡単に言うと、“相手の気持ちになって考えて行動する”能力になります。
この役割取得能力にも発達段階があり、発達障害を持つお子さまは発達の遅延の影響から、“相手の気持ちになって考えるのが苦手”な子が多いです。
幼少期から絵本を通して、対人場面では“自分の感情”と”相手の感情“が存在することを知ることが対人関係において良い影響が及ぼされるでしょう。
〇読み聞かせの重要性
どちらにもアプローチが出来る
- 視覚的
- 聴覚的
人間だれしも、視覚的情報を得やすいのか、聴覚的情報を得やすいのかで得意・不得意があります。どちらが優位でも、絵本の読み聞かせで学びを得ることが出来ます。
読み取る学習になる
- 感情
- 表情
絵本ではキャラクターの表情や感情が豊かに表現されています。
イラストを見せたり、読み聞かせをしたりすることで、自分が“どんな感情になると、どういう表情になるのか”、相手が“どんな表情の時に、どんな感情なのか”を学ぶことができます。
語彙力をあげる
- 表現力が育つ
絵本の文章では、様々な表現の言葉や擬音語が出てきます。
“どんな時に、どういう言葉を伝えると、相手にどのように伝わるのか“を同時に学べたり、物の名前や音なども学べるということです。
読み聞かせのコツ
- 表現は豊かに
- 質問をしてみる
ただ淡々と読む分には聞いてる側も、音が右から左へ流れていくものです。
自分が“どういう感情のとき、どのような表現をするのか”、相手が“どういう表現をするとき、どんな感情なのか”を学ぶためには、抑揚を交えながら実際に記憶に残るような読み聞かせが必要になってきます。
また、子ども達に絵本の世界観に入ってもらうために、読み聞かせの途中に質問を投げかけてみるのも良いです。
例えば、「熊が泣いていました」という場面では、
「熊さん泣いてるね、どうして泣いてるのかな」→『リンゴを取られたから』→「自分の物を取られると悲しい気持ちになるね」「悲しいと涙がでるよね」
のように、子どもの中にある情報を引き出したりしてあげたり、付け加えてあげたりをして、ただ聞く、だけじゃなく絵本に参加し“考える”というモーションが“楽しい”に繋がります。
まとめ
どのお子さまも同じ様に言えますが、絵本やアニメーションなど身近なもので客観的に対人のコミュニケーションを見ることで、自身のコミュニケーションの仕方を学習しているとされています。
幼稚園・保育園、家庭、その他の習い事など、子どもが属している社会の中で得る情報が、その子のお手本になると考えた時、「絵本」という道徳的観点を分かりやすく簡潔にまとめているストーリーは子どもたちにとっていいお手本になるのではないでしょうか。
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(I・E)