ひらがなは読めるようになったけど書くことが難しい・集中力が続かず座っていることが難しい、、、などのお困りごとはないですか？

今回ご紹介するのは、点描写を活用した書字力向上についてです！

点描写は、以前紹介した「文字を書く前に」というトレーニング方法が身に付いた後、平仮名を覚えながら模写向上のために取り組みます。

点描写とは

点描写は、点と点を線で繋いで描かれた図形の見本を、模写する取り組みのことです。

この点描写で育つ力として、主な６つをご紹介します。

➀運筆力

②注意力

➂短期記憶力

④思考力

⑤正確にものの形を捉える力

⑥集中力

特に正確にものの形を捉える力については、平仮名の形を覚えることにつながっていきます。

これからの能力向上に楽しみながら取り組める題材になっています。

実際に取り組んでみると

・図形と線をしっかりと把握し（インプット）

・頭の中でイメージをつくり（脳内処理）

・イメージを正確に書き写す（アウトプット）

と単純な行程の中に、脳を鍛える仕組みが組み込まれています。

また、ひらがながうまく書けない原因の一つとして、空間認識能力の発達の遅れがあるとされています。

空間認識能力とは

空間認識能力とは、物の位置、形状、大きさ、位置関係を正確に認識する能力のことです。

子どもの成長には必要な能力ですが、勝手には身に付くことがなく、日常の遊びや家庭でのお手伝い、

様々な経験の中で実際に体験することで身についていく力です。

この力が弱いと、文字の読み書きや、片づけ・整理が難しいと感じやすくなります。

目から入ってきた情報を処理して空間の全体的なイメージを掴むことが苦手とされているため、

文字の形を正確に記憶・再生することが難しく、文字の読み書きが困難となります。

また、物の大きさに対して、適切な収納の大きさなどが正確にイメージできないため、どこに何を入れれば良いのかなどが分からず、

片づけや整理整頓が苦手となってしまいます。

そこで当教室では物の捉え方を伸ばすために点描写を使用していきます。

点描写の進め方

点描写の躓きとして「どこに向かって線を引けばよいのかが分からない」と感じることだと思います。

当教室では、その子の理解度などに合わせて教材づくりを行っています。

初めて点描写を行うお子様に対しては簡単なプリントを用意し、まずはやり方に慣れてみることからはじめています。

内容は、横線や縦線、少し難易度を上げて斜め線を用意したりもしています。

自分で線をイメージすることができるように、初めは起点に指を置いて、終点がどこにあるのかを目で追いながら

指も一緒に動かし線をなぞって体で覚えることも効果的です。

斜めの線になってくると自分の鉛筆を持つ手で点が見えなくなり戸惑うこともありますが、

まずは「やってみる」ということを大切にしており、訂正はせずに見守る形をとっています。

最後に完成した図を見て、見本と見比べて違いに気付けるかどうかも必要な能力となってきます。

点描写を行ううえで

点描写は正確に図形を読み取り、表現することを目的としているため、

定規は使わず、点をしっかりと通り次の点につなぐ、終点の点からは線がはみでないことをルールとして取り組みます。

まずは点描写に慣れてもらうためピコでは２×２のグリッドから始めています。

このように簡単な線からスタートしています。

慣れてくると３×３のプリントを用意し、形のある物や３本の線などのグリッドを行っています。

また、グリッドに慣れてくると「輪ゴムパターンボード」というボードの下に絵を差し込んで線の通りに輪ゴムをはめていくものも使用しています。

遊びながら自然と形の感覚を知ることができ、小さい輪ゴム、大きい輪ゴムの使い分けもあるため手先の器用さも身に付くものとなっています。

まとめ

点描写は、子どもが楽しみながら平仮名習得に必要な能力を育てる教材となっていることをお伝えしてきました。

オレンジスクールピコ溝ノ口教室では一人ひとりのお子様に合わせた学習教材を提供しており、取り組む際には、

意欲の出る難易度を提示し

子どもの見え方を理解しながら

できるだけ継続的に行う

今後も楽しみながら子どもたちが学習できるように支援をしてまいります。

ことを大切にしています。

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児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室

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高津区(久本・坂戸・末長・北見方・諏訪・溝口・下作延）・宮前区・中原区・多摩区 「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。