ビジョントレーニング
写し書きが苦手・文字を読むときに読み飛ばしをしてしまう・ひらがながなかなか覚えられない・集中力が続かない、などのお子様のつまずきはありませんか？
集中力がなかったり、なかなか学習が進まないと感じるのは、お子さまが何かに”困っている”サインかもしれません。
その一つとして、”見る力”が弱いことが原因になっている可能性があります。
今回、ご紹介するのは”見る力”を強化するために当教室で取り組んでいるビジョントレーニングについてです。
ビジョントレーニングの種類
まず、ビジョントレーニングとは「見る力」のことを指します。
「見る力」といっても、”見れる”という視力だけを指すものではなく、目で見た情報をインプットしアウトプットできる力のことを言います。
そのアウトプットの過程の中では、上記３つの作業が行われます。
例えば、「ボールで遊ぶ」際には、
ボールが動く軌道を目で追う（入力）→ボールがどのくらいのスピードや感覚で近づいているのかを把握する（情報処理）→近づいてきたボールに合わせて手を伸ばす（出力）となります。
これら全体を合わせて「見る力」となるのです。
今回は、この「見る力」の一部である、「入力」に着目したトレーニングをご紹介いたします。
一昔前であれば、野外で走り回ったり遊具で遊んでいく中で、目と脳と身体を動かしながらさまざまな機能が発達してきました。
ですが現代では、塾・テレビ・ゲーム・スマホ・パソコンなど極近い距離に焦点を合わす時間が長くなることから、さまざまな機能の発達を阻害するケースが目立つようになってきているのです。
ビジョントレーニングでは、さまざまな機能の発達をサポートする効果があります。
例えば、発達障害ADHD（注意欠如・多動症）のある子供たちの諸問題の改善・克服や、短期記憶の改善など、LD（学習障害／限局性学習症）のある子供たちにはかなりの割合でビジョントレーニングが有効と言われています。
どのようにトレーニングをしていくのか
お子様のつまずきに、ビジョントレーニングが必要と分かっても、どのように介入していくのか、なにから手を付ければよいのか分からないですよね。
ビジョントレーニングにもさまざまな種類があります。
お子様の”得意””不得意”に合わせてトレーニング内容を考えてみましょう。
入力（眼球運動）トレーニング
入力（眼球運動）には以下の3つの種類があります。
- 追従性眼球運動・・・動ている物・静止している物に関わらず頭を動かさず目だけで追いかける運動
- 衝動性眼球運動・・・多くの物から見たいものを捉える運動
- 輻輳・開散運動・・・奥行や距離感のある対象物応じて、眼球が広がったり縮まったりすること
これらそれぞれのトレーニング方法をご紹介します！
追従性眼球運動
追従性眼球運動では、文字を読み飛ばしてしまう、書き順通りにきれいに書ける、手先が器用になるなどの効果が表れます。
衝動（跳躍）性眼球運動
衝動性眼球運動では、文章をつっかえずに読めたり、板書を写すスピードがあがったりするなどの効果が得られます。
輻輳・開散運動
輻輳・開散運動では、両眼のチームワークが必要となります。物がはっきり見えるようになったり、空間を認知できるようになったり、眼が疲れにくくなるなどの効果が得られます。
当教室では、輻輳・開散運動についてはトレーニングを行っていないのですが、遠くと近くを交互に見たり、「寄り目」の練習をするなどしてトレーニングを行うことが出来ます。
まとめ
見る力には”視力”ばかりではないことをお伝えしてきました。
目の動きの中で得意な動き、苦手な動きはみんなそれぞれあると思いますが、どの運動も、練習をすればするほど良くなるものばかりです。
これらの目の動きが苦手なせいで、集中力”がないと捉えられてしまうこともあり、周りが気付きにくい”本人の困りごと”となりやすいことが多いです。
子どもたちの動きや反応に目を配り、大人がサポートできる体制を整えたり、できる支援を提供することで将来子どもたちが大人になった時に”生きづらさ”を感じず済むきっかけとなると思います。
当教室では、子どもたちの将来を見据えて、現実に寄り添い、お子さま・保護者と”共に頑張る”支援を行っています。
これからも、お子さまや保護者に寄り添い支援を提供していければと思います！
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児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室
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高津区(久本・坂戸・末長・北見方・諏訪・溝口・下作延）・宮前区・中原区・多摩区 「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。
