数の概念
こんにちは。オレンジスクールピコ東戸塚教室です。
今回は就学後の学習の基礎・土台となる数の概念についてお話したいと思います。
数の概念はお子さまが初めて出会う抽象的な概念です。
ピコに通われているお子さまにも認識が難しいお子さまがたくさんいらっしゃいます。
ここでは、数の概念を身につけるまでの道のりをご紹介します。
- 数を数える(数唱)
1から10まで数唱できるお子さまは多いですが、「いち、に、さん…」と数えることができるお子さまが数の概念を理解しているのかというと、そういうわけではありません。ただ数の名前を言葉として習得したということになります。
- なかまあつめ(集合づくり)
数はものの数のあつまりの大きさを表すためのものです。
たとえば「3このりんご」や「5匹のアリ」など何かの集合体の大きさを表します。
“なにを”数えるのかに注目するためには、同じ種類のものと違う種類のものを判別できるようにならなくてはいけません。
ピコではなかま集めのプリントを用意したり、同じもの・同じ種類・同じ季節・同じ色などいろいろなテーマで分類できるよう実態物でも訓練をしています。
- 量(大きい・小さい・同じ)
「大きい・小さい」「長い・短い」「高い・低い」「多い・少ない」「太い・細い」「広い・狭い」「重い・軽い」「同じ」などの量に関する言葉を習得していきます。量の大小比較や、意味について知ることはお子さまによっては難しくすべてを「大きい・小さい」で表現する子もいらっしゃいます。
学習に入る前に「今日は長い鉛筆で学習しようか」と声をかけ、鉛筆を並べて比べたり、「〇〇ちゃんと先生はどっちが背が高いかな」と背比べをするなど、実生活の中で様々な体験をし、言葉を獲得していきます。
また、積み木やブロックを積み上げる遊びをするときにはどちらが高く積み上げるか、サイコロを同時に出しどちらの目が大きいか、カードゲームではどちらが多く獲得できたかなどどんな遊びの中にも量が深く関わってきているので、その中で量に対するイメージを膨らませていきます。
- 1対1対応
人数分スプーンを用意するときや、カードゲームで対戦した相手とどちらが多くカードをゲットしたか「1,2…」と同時にカードを前に出して数える場面ではこの1対1対応の理解が不可欠です。
「りんごが1つ」「鉛筆が1本」「車が1台」「ぞうが1頭」どんな形・色・大きさ・素材でも、どれも「1」であることを理解することが大切です。大きさが極端に違うものの数を比較するときに大きさに惑わされたり、並びがバラバラのもので多いものの判断がむずかしいものであっても、1対1で線を引いたり、具体物で移動が可能であれば、1つずつ合わせて重ねていき、多い少ないを判断します。
それでも異なる2種類のものの数の大小比較に困難があるお子さまには、具体物の代わりにタイルを使って学習していくこともあります。
- 集合数
ここでやっと集合体の大きさを数で表せるようになります。
3は「1が3つあつまったもの」と数のあつまりであると理解でき、飴を2つ貰ってそのうち1つ食べてしまった時に増えた減るの理解ができ、数の足し引きに繋がっていきます。
これらのように、子どもたちが「数」を獲得するには多くの過程を踏んでいかなくてはなりません。数の概念を学ぶのに、プリント学習だけでは難しいです。遊びや生活の中でさまざまな経験をし、数に触れ、お友達や家族とおしゃべりしたり競い合ったり、そんなことが数の世界を広げていくのではないでしょうか。
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