文章中の仮名遣いに気を付けよう
こんにちは。3月も目前に迫り、まさに三寒四温の日々が続いています。河津桜や梅の花も開き始め、春の気配も感じられるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。子どもたちは、進級や進学にそれぞれの思いを抱きつつ、「もう制服を買ったよ!」「次は〇年生だから漢字も使って書くよ!」と、胸を弾ませている様子です。
さて、この時期には、卒業や学年のまとめなどで、文集を作ったり、作文をしたりする機会も多いのではないでしょうか。国語の読解問題などと違って、自分の考えをまとめて文章にするときには、書き写しができるようなヒントがないため、いざイチから文章を作ってみると、拗音や促音、助詞などの仮名が文章中でうまく使えていないことに気づくこともあるかと思います。
今回は、文章を作る際に間違えやすい仮名遣いや、拗音・促音への支援についてご紹介しようと思います。
文章中の促音
まず、拗音や促音を習い始めた頃には、12月21日のブログでご紹介したように、正しく繋がる拗音を線で結ぶ、選択肢の中から正しい読み仮名の言葉を探す、といった形式で取り組んでいきます。
しかし、いざ文章を書いていると、『きって』や『こっぷ』などのように、単語の中に出てくるものだけでなく、それ以外での使い方をする促音が出てくることに気が付きます。(例:楽しかった、がんばって等)。
その際には、職員と一緒にその場で文章を見直して、詰まる音の確認をしていきます。手拍子をしたり、指を折ったりすることで、音が抜ける部分には小さい『っ』が入ることを思い出し、繰り返して練習をしていき、どのような場面で使われるのか経験を積んでいきます。
また、難しい場合には、短い文章の中で促音を入れる練習をするプリントも取り入れていきます。
助詞の仮名遣い
間違えやすい仮名遣いの一例として、発音と文字が異なるものが挙げられます。特に、助詞の『を』と『お』、『は』と『わ』、『へ』と『え』のように、文章の中でよく使うものは正しい仮名遣いを覚えていく必要があります。これらを説明するときには、まずは文章の中で助詞がどのような働きをしているか、目に見えるようにしてみることが効果的です。
このように目に見えるようにすると、『ここで出てくる『を』や『へ』は、ことばをつなげる役割をしている』ということが視覚化できるようになり、使う場面の理解を深めることができます。そのほかにも、『こんにちは』の『は』の字のように、発音と表記が異なる仮名遣いをする言葉も出てきますので、お話を作りながら気づきの機会を作り、理解をを深めていきます。
カタカナを使う場面
文章中で、カタカナで表記することが相応しい単語に対しての理解を深めるためには、このようなプリントを利用しています。
イラストを見ながら指定された書き方で練習をしていき、まずはどんなものをカタカナで表記するのかという知識を付けていきます。その後に実際文章の中で使ってみることで、だんだんとひらがなとカタカナの使い分けができるようになっていきます。
文章を書くためには、様々な要素が加わります。躓きがあった際には、文章を見ながら直すだけではなく、苦手なポイントがどこにあるのかに注目し、今までにご紹介したような教材を使う、実際声に出す、指を折って考えるといった手段を用いながら、1つずつできることを増やしていくことができるよう支援を行っています。
さらにもう一歩進むと、「時制を揃える」、「習った漢字を使う」というステップも見えてきます。また、縦向きで文章を書く時と、横向きで書く時とでは、マスの中の拗音の位置等ルールの違いもあります。細かい場面での躓きをなくしていけるよう、教室では様々な形式の教材を用意しています。
新年度に向けて、子どもたちの一層の成長を後押しできるよう、職員一度尽力してまいります。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、
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- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
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- 文章を拾い読みしてしまう・意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
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※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。