算数の【戻り学習】について

こんにちは。オレンジスクール小岩第2教室です。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
三学期が開始して早くも一か月が経とうとしていますが、
今回のブログでは『算数』という教科について考えてみたいと思います。
【積み上げ型学習】である算数

「算数が苦手」「嫌い」というお子さんは非常に多いです。大きな理由として考えられるのは、
算数という教科が『積み上げ学習』であることにあります。
『積み上げ型学習』は、前に習った学習内容をふまえ、それらを活用してさらに新しい内容を学んでいきます。
算数でいうと、1年生で習う『足し算』・『引き算』を理解した上で、それを土台として2年生で『かけ算』(九九)を習います。
3年生で習う『わり算』は、かけ算の仕組みを理解し、九九をしっかりと覚えて習得していることを前提に進みます。
ちょうど積み木が積み重なるように、前の学習の上に次の学習内容が重なっていくので、『積み重ね学習』と呼ばれることもあります。

積み木は、土台がしっかりしていないと上の積み木を重ねた時に安定せず崩れてしまいます。前に習った学習内容の上に新しい学習内容を積み上げていくので、一度どこかでつまずくと『わからない』が次々と増えて積み上げることが出来なくなり、『算数は難しい』『算数なんて大嫌い』になってしまうのです。
つまずいた時には【戻り学習】を!

算数が積み上げ型学習であるという特徴からいえることは、つまずいた時、わからない原因はその単元にはなく、実はそれ以前の学年で習った単元や学習内容の理解不足であることが多いということです。
そこで、お子さんが算数でつまずいた時には、どこでどのようにつまずいているのかを特定し、つまずいたポイントを習った学年の学習内容まで戻り、理解できていない部分の穴を埋めていきます。つまり、現在の単元で理解できていない内容を現状分析するだけではなく、つまずいている箇所が何年生のどの単元にあるのかを調べ、そこをおさらいするのです。これが【戻り学習】とよばれる効果的な学習方法です。
戻り学習の方法

以下、戻り学習を進める手順です。
①わからない箇所を見つける
わからないところが出て来た時、どこでどのようにつまずいているのかを深く掘り下げて考えてみます。
以下に例を挙げてみます。
●5年生の算数の最大つまずきポイントのひとつである【割合】と【百分率】がわからない場合、3年生から4年生の【小数】の理解が不充分で、百分率(%)や〇割を小数に換算できずに混乱してしまうことが理解に繋がらないパターンがあります。
●3年生で習う【あまりのあるわり算】がわからない場合、2年生で習う【かけ算(九九)】がしっかりと定着していない点に加え、頭の中でのひき算の暗算が苦手なことなどが考えられます。
●1年生の後半で習う【繰り上がり・繰り下がり】がわからない場合、1年生の最初に習う
・10のまとまりが理解できていないため
・10の合成と分解が苦手なため(あといくつで10になる?の理解が曖昧)
・『繰り上がり』『位』のイメージができていないため
(10のまとまりが出来ると位が上がることの理解ができない)
と三通りの理由に分かれます。
このように、わからない箇所を特定することによって、何年生のどの単元に戻って学習すればいいのかがはっきりします。
②つまずいた箇所の教材に戻る
つまずきポイントが特定できたらその部分の教材に戻りますが、ここではすべてを完璧に間違えなくなるまでやり込む必要はありません。焦らず、一回につき10分から15分程度の無理のない学習量を目安としてください。
その単元を全て網羅する必要はなく、今現在の学年でつまずいている学習内容の基礎知識を埋められる程度の理解でいいので、例題や基本問題が解けるようになれば大丈夫です。少しずつ確実にできることを増やしていきます。
※以前のスモールステップについてのブログもご参照ください※
ただし、これには例外もあり、【かけ算(九九)】だけは完璧に頭に入れておくことは欠かせないといえるでしょう。(九九を覚える際には、目で見る→声に出す→耳で聞く、というように視覚・発声・聴覚といった複数の感覚を用いると記憶しやすくなります。)
③戻り学習後、現時点の単元の理解度が上がっていることを確認する
戻り学習を終え、過去のわからないままだった箇所の疑問を解消できたら、現時点でつまずいた単元の問題にも触れてみましょう。以前はまったくわからなかった問題の意味や解き方がわかるようになっていたら、無事ミッション完了です。
まだ不安なようならば、再び過去の単元に戻ります。焦らず、少しずつで大丈夫です。
戻り学習を見守る声掛け

戻り学習は、現在の授業の単元でわからなかった部分があるところから始まります。ともすると、お子さんの心の中に「自分は今やっている授業の内容についていけなかった……落ちこぼれだ」というネガティブな感情が生まれてしまうこともあります。一学年から二学年前の学習内容に戻ることをプライドが邪魔して嫌がるパターンもあるでしょう。そこで重要になってくるのは、『わからなかった今が基礎を固めるチャンス』という視点で保護者の方が声掛けをすることです。
繰り返しになりますが、算数は『積み上げ型学習』です。何となくの理解しかないぼんやりとした状態で運良くどうにかくぐり抜けたとしても、後々の学習で内容が複雑化した頃には、あやふやな知識では対応できません。
戻り学習とは『わからないことをわからないままにしない勇気ある決断』であるという意識をもって、お子さんを見守っていただきたいのです。
「もっと学年が進む前に『弱点』を発見できたのは、むしろ良いことだよ」
「解けたね!!」
「確実に成長してるね。すごいよ!」
「大丈夫。少しずつクリアしていこうね」
「チャレンジしたことがえらいよ!」
「前よりも早く間違いに自分で気付けたね。成長している証拠だね!」
このようにポジティブな声掛けをしながら応援することを続けると、お子さんは少しずつ「できるようになる」実感を得て、むしろ戻り学習をする前の「わからなかった自分」から脱却できて自信を取り戻せるようになり、『自己効力感』が上がっていきます。
これらの言葉は、戻り学習に限らずお子さんにたくさん伝えていただきたく思います。ポジティブワードが保護者の方ご自身の心も明るく照らしてくれ、その様子がお子さんの心からの笑顔を増やしてくれることになると思います。
まとめ

今回は、算数でつまずいた時の対処法として『戻り学習』をご紹介しました。
戻ることはけっして恥ずかしいことではなく、むしろ苦手を克服して基礎を固めることのできる大チャンスです。
是非ご参考になさってみてください。
オレンジスクール小岩第2教室では、お子さんが成長できるようにサポートを行っています。
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