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今日の小岩第2教室(放課後等デイサービス)

今日の小岩第2教室(放課後等デイサービス)朝、起きることの困り感について

朝、起きることの困り感について

 

こんにちは。オレンジスクール小岩第二教室です。 

早いもので2月も終わりに近づき、本格的な春の訪れが待たれる頃となりましたが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は、お子さんが朝起きることに関する困り感について考えてみたいと思います。

朝、なかなか目覚めない

朝、なかなか起きられないというお子さんは多いです。 

朝起きられない。

起きてもなかなか動くことができない。 

身支度にとても時間がかかる。 

動いていても頭がぼんやりとしている。 

夜遅くまで起きている場合は、当然、寝不足により朝起きられない可能性が高いのですが、

  『夜も早めに寝ているのにもかかわらず朝起きられない』

  『朝起きることが出来ても意識がしゃきっとしない』

というお子さんも少なくはありません。

寝る時間が遅いことによる寝不足や生活リズムの乱れ以外で考えられる代表的な原因としては、

 ◎睡眠障害によるもの

 ◎起立性調節障害によるもの

などが挙げられます。以下、簡単にご説明いたします。

寝不足や生活リズム以外で考えられること①:睡眠障害によるもの

お子さんが夜寝ているにもかかわらず朝起きることが出来ない場合、何らかの【睡眠障害】を有している可能性があります。

【睡眠障害】かどうかを確認するには、お子さんも通える睡眠外来(『子ども睡眠外来』)を受診します。

睡眠外来は、精神科・神経科・心療内科の医師が様々な睡眠障害に特化した治療を行う専門医で、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、日中の過度な眠気などの症状の相談が出来ます。【ナルコレプシー】【不眠症】【過眠症】などといった睡眠障害の治療を主におこなっています。

実は、発達障害のお子さんには【睡眠障害】が併発しやすいと言われています。

お子さんが朝起きられない、または目覚めが極端に悪い状態は、ともすれば怠惰によって起こっているものと勘違いされがちですが、脳の深部の覚醒をコントロールする部位の発達の問題であるとすれば、お子さん本人がつらくてもどうにもしがたいものだと言えるのです。

寝不足や生活リズム以外で考えられること②:起立性調節障害によるもの

『朝なかなか起きられない』『起きてもボーっとしてしまう』に加えて『午前中の立ちくらみがある』場合などは、【起立性調節障害】であるかどうかを調べることがあります。

受診は小児科のかかりつけ医に相談し、詳しい検査を実施した結果をもとに診断を受けます。

【起立性調節障害】は、自律神経の乱れによって座った状態の時や立ち上がった時に脳への血流が低下してしまう病気です。小学生で約5%、中学生で約10%の患者が罹患すると言われています。大きな特徴としては、午前中に症状が強く出ることが挙げられます。『朝すぐには起きられない』『頭痛や腹痛で布団から出られない』といった症状は午後になると軽減したり消滅したりすることが多いです。

睡眠障害や起立性調節障害については、どちらも専門医の受診を経てから投薬などの処方を受ける形になります。

それ以外にご家庭で出来る方法として、世間一般で言われている『朝起きるために整える環境要因』を整えることはもちろん有効です。

まずは環境要因を整える

朝起きるためには夜早めに就寝することが大前提となりますが、朝の目覚めをよくするためには、以下のことも重要だと言われています。

 ◎睡眠の質を上げるために、寝る1時間から2時間前からスマホやパソコンやテレビなどの電子機器の画面を見ない 

 ◎就寝の2時間ほど前には入浴を済ませる

 ◎朝は日の光を浴びる 

 ◎就寝環境と起床環境(温度、湿度、騒音、振動)を整える 

上記の方法について、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

睡眠の質が低ければ、たとえ早く寝たとしても起きた時に頭がぼーっとしてしまいがちで、途中で目が覚めてしまったり、早朝に目が覚めてしまうなどの問題が起きてしまいますので、まずは良い睡眠のためにこれらの環境要因を整えます。

上記のように環境要因を整えた上で、おすすめな方法があります。

それは『起きるとちょっと良いことが待っている朝』作戦です。

『起きるとちょっと良いことが待っている朝』に書き換える

その作戦とは、朝にお子さんが起きるモチベーションを用意することによって、

つらくなりがちな朝を『起きるとちょっと良いことが待っている朝』へと書き換える作戦です。

朝、お子さんの好きな音楽をかけてみる。 

朝、起きたらすぐお子さんの好きなお菓子を一つ食べられるようにする。

朝、起きたらお子さんの好きなYouTubeの動画を一本だけ見る。 

朝、起きたらすぐに短めの絵本を一緒に読む。

朝、起きたらお子さんと一緒にトランプのスピードで一本勝負をする。

何でもいいので、朝をお子さんの興味を惹くような時間にしてみるのです。 

朝の時間帯は出かける準備で忙しいご家庭も多く、ただでさえバタバタしがちです。

「とてもそんな悠長なことをしている気分にはなれない!」

という気持ちになる方も少なくはないかもしれません。

ただ、お子さんは、大人よりも様々な要因に影響を受けやすいです。気持ちを自分で立て直すことが難しいため、もし家族がイライラして慌ただしくしているようなところから一日が始まると、お子さんもその落ち着かない空気をひきずってしまいがちです。 

そうならないために、出来れば、お子さんだけでなく家族みんなで楽しい時間を共有するのがベストです。

ほんの10分程度でいいのです。特別なことをする必要はありません。

お子さんと一緒にご家族も楽しい活動をしてみる覚悟を決めてみることで、朝の時間帯が『大好きな家族みんなが笑っている楽しい朝』になります。

また、朝に学習の時間を取っているご家庭もあると思われますが、その場合にもまずはお子さんの好きなことをしてからにしてみてください。

そんな素敵な朝のイメージに書き換えることが出来れば、次第にお子さんにとって朝が待ち遠しい時間帯になり、次第に朝起きることのハードルが低くなってきます。そうなってから、今度はお子さんが自分で起きることを目指しましょう。

  ※お子さんが自分から良き行動を取るために効果的な方法としては、以前のブログでご紹介した『トークンシステム』もご参照ください※

また、お子さんの目覚まし時計を一緒に買いにいくこともおすすめの方法です。

お子さんが選んだ目覚まし時計をご自分でセットして起きる。これだけでも朝起きることに対するモチベーションが高まりますよ。

まとめ

今回は、朝起きられないことに関する困り感について考えてみました。

夜更かしをしていないのに朝起きられない、または起きても頭がしゃきっとしないお子さんへの教科書的な対処法は、

 環境要因を整える

 睡眠障害や起立性調節障害が疑われる場合は専門医へ受診

などがあります。

それに加えて、朝に抱きがちなつらいイメージを一新して心理的なハードルを下げるために、お子さんのモチベーションを上げて『待ち遠しい朝』に書き換える方法を、是非とも試してみてはいかがでしょうか。

オレンジスクール小岩第2教室では、ご興味のある方の見学・相談を受け付けております。

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