運動発達のしくみ №2 オレンジスクール小岩教室 放課後等ディサービス 療育×教育
前回は、「苦手な課題を練習前に効率よく学べるからだを先にめざしませんか?」と提案させていただきました。
ヒトの運動や動作には脳からの指令が必要なのはご存じかと思います。
そうすると脳が鍛えられれば運動や動作も効率よく行えるようになります。
ここで ☆問題☆ です。
脳はどのように運動や動作を制御する力を身に着けたのでしょうか。
どのようなことをすれば脳を鍛えられるのでしょうか?
A.
答えは運動や動作です。
運動や動作には脳からの下行性の情報伝達が必要ですが、その脳の能力向上には上行性の情報伝達、つまりからだからの情報が必要になります。
「だから繰り返しからだを使って練習することが大切なんじゃないの?」と疑問に思うかもしれません。確かに、脳とからだは相互性の関係にあるため必要です。乳児期・幼児期の運動発達も失敗を繰り返すことでからだを調節できるようになります。ただ、その運動や動作での上行性の情報伝達が適切でなかったらどうでしょうか。正常児と障がい児の差はそこにあるのです。だから同じ量の練習を行っても習得までに時間がかかるのです。理学療法士や作業療法士などのセラピストはこの上行性の情報伝達を正確に、そして的確に脳へ情報を送っていくことを目標にリハビリを行います。
ではどのようにすれば正確かつ的確な情報を脳に伝えられるのでしょうか。
次回はこのようなことをお話させていただきます。
理学療法士
中村