漢字が苦手な子への学習支援
こんにちは。
オレンジスクール小岩教室です。
10月に入り、すっかり涼しくなりましたね。
そんな中、小岩教室に来ている子供たちは
せっせとハロウィンの飾りつけをしています。
その様子は次回のブログでご紹介したいと思います。
今日は漢字が苦手な子に対する学習支援をご紹介いたします。
漢字の難しさ
小学校1年生で習う漢字は、画数も少なく
「水」「手」「車」のように具体的にイメージしやすく
理解しやすい傾向にあります。
しかし2年生に進級してからは
部首とつくりが複雑になったり
漢字の持つ意味が抽象的になり
頭に入らず、覚えにくくなります。
また、発達障害の特性として
- 記憶が保持できず、漢字を思い出せない
- 漢字の形を捉えられず、バランスが悪い
- 細かい部分が見えづらい・書きづらい
- 多動や不注意により、ゆっくり正確に書けない
などが挙げられます。
このような子供たちに対して
同じ漢字をひたすら反復練習することは
記憶に残りにくいうえに本人の負担になり
「漢字なんてイヤ!嫌い!」という
嫌悪感にもつながります。
なので、できる限りそういった特性を考慮して
「書く」「思い出す」の負担が少ない
アプローチが必要になります。
特性に対応した取り組み
①漢字たしざん
漢字をパーツや部首ごとに分けて
それを組み合わせていく取り組みです。
たとえば・・・
このような感じで
パッと見るとわかりづらい部分もありますが
順番通りに書いていけば漢字が完成します。
空中に指で一緒に書いてあげるのもわかりやすいです。
②足りない部分だけを書く
漢字の消えている部分を見つける取り組みです。
たとえば・・・
このような感じで、
タテヨコの棒が1,2本抜けていたり
最後の1画が欠けています。
これにより、線の数や今まで気づいていなかった
細かい部分にも意識がいきます。
③かくれた部分を書く
2に比べてやや応用編になります。
部首が消えていたり、半分だけが書かれています。
まっさらな問題用紙に書くより
半分のヒントがあると
「あっ!わかった!」とピンときて
漢字を思い出す手がかりになるようです。
この支援・取り組みにより
今まで漢字が出来なかった子も
「書く」「思い出す」のやりやすさからか
さらさらとできています。
自力で「できた!」という達成感になります。
小学校の6年間で習う漢字は1000字ほど。
その学習時間も少なくはないです。
少しでも漢字って楽しい!もっと知りたい!と
興味が持てるように支援していきたいです。