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2021-05-22

「勉強ができない…」のは自分の勉強法を発見していないから?!<前編>

新学期が始まって、2カ月目に入りました。

連日の湿気と雨ですが、体調はくずされていませんでしょうか?

 

今回は、「勉強ができない」というお悩みについて、

前編と後編にわけてお伝えします。

 

このようなお子様の姿を見たときに、是非、今回の記事を役立ててください。

勉強が不得手であると「やる気がない」「努力嫌い」「怠け者」などと、

その子の性格や能力などへの評価が下されやすい風潮があります。

しかし、勉強ができない原因はこどもの性格や能力によるものなのでしょうか?

 

そこで紹介したいのが、「原因帰属理論」(Weiner,B.)

ものごとの原因の捉え方は、4つのタイプに大別される、という理論です。

 

例えば、テストで赤点を取ってしまった場合、

「原因」には以下のような4つの捉え方があるとされています。

このように、勉強ができないといっても、その原因には様々な捉え方があります。


 

お子様が「勉強ができない…」と悩んでいる際に、

その原因をどのように考えているかで、対応の仕方は異なります。

①から④まで、それぞれ紹介します。

 

①素質

素質とは、その子の性格や能力など、変化しにくい内面的な要素を指します。

周囲から「やる気がない」「努力嫌い」などと素質にレッテルが張られてしまうと、

その子自身も「自分はバカなんだ…。何やっても意味がないんだ。」と捉えてしまい、

伸びしろややる気を削がせることにつながりかねません。

そのため、もし①に該当するような言葉や評価でお子様が傷ついているときには、

それ以外の原因の捉え方があることを是非、伝えてあげてください。

 

②行動

「もう少し頑張って勉強しておけば…。」という反省は、ここに該当します。

自分の勉強不足が赤点の原因だったと捉えると、

今回とは違う勉強方法に取り組もうとして、次のテストの結果を変えることができます。

そのため、理論の提唱者であるWeiner,B.は、「行動」に原因があったと考えることが望ましいとしています。

もしも、勉強ができないと悩んでいる際には、

お子様の「行動」に着目して、新しい勉強方法や改善策を一緒に探ってみてください。

 

③④環境・運

テスト問題の難易度、教師との相性、運など、本人以外のことが原因で

勉強ができなくなったと捉えている場合はどうでしょうか?

テスト結果への反省は少なく、勉強に対する意欲はあまり変化しないと思われます。

しかし、このような捉え方をする背景には、責任転嫁をすることで自分を守ろうとしていたり、

自分に向き合って傷つきたくないという思いがあったりします。

そのため、もしもお子様がこのような捉え方をしている際には、

叱らずに、他に改善できるところはないか、そっと寄り添って考えてあげましょう。

 

 


 

今回は、「勉強ができない…」とお子様が悩んでいたら、

【「行動」に目を向けましょう】ということをお伝えしました。

 

自分の力で結果を変えることができると思うと、

次のテストはなんとか改善してみようとする、達成欲求に繋がっていきます。

 

次回の記事では、

「勉強が苦手なら、どのように行動を変えたらいいのか?」という点をお伝えします。

 

【参考文献】

伊藤崇達. (1996). 学業達成場面における自己効力感, 原因帰属, 学習方略の関係. 教育心理学研究, 44(3), 340-349.