基数性ってなに?
算数を苦手としているお子様は多いことと思いますが、「筆算の手順を覚えられない」「図形の理解が難しい」など、苦手とする分野は十人十色です。対処の方法はそれぞれ異なってきますが、なぜそこでつまずいてしまったのかという原因を探ることが問題の解決には必要です。
今回は算数でのつまずきの原因となることの多い「基数性」についてお話をしていきたいと思います。
基数性とは?
基数性とは、序数性とならんで数概念を構成する要素の一つです。
それぞれ、以下のような意味合いを持っています。
基数性:1個、2個や1g、2gなど、数字が個数や量を表していること
序数性:1時、2時と、数字が順序を表していること
基数性を理解していないと数字を量的に捉えることが難しくしくなり、算数学習の様々な分野でつまずきの原因となります。
例えば、上の線分を10としたときに、下の線分が大体どのくらいになるかの判断が難しくなることがあります。この場合、長さの学習でのつまずきが考えられます。
また、足し算の筆算で位の位置を間違えて計算してしまったときに、算出した和を見ても違和感を覚えられないといったことも考えられるでしょう。
基数性のチェック
基数性を理解できているかをチェックする方法では、以下のような活動が良く行われています。
《手順》
①基準となる数を書き、その数があらわす量を線分で表す
②①の基準とは異なる数をあらかじめ書いておく
③①の線分を基準とすると②の数が大体どのくらいになるかを予想し、線を書いてもらう
③で適切な長さの線を引くことができていれば、概ね基数性を理解できている(数を量的に捉えることができている)と言えるでしょう。ここで線の長さが大きくずれていることがあれば、基数性の理解がうまくできていないことの表れかもしれません。
どんな支援が必要?
基数性の理解には数を量としてみることが重要になります。よく行われている方法として、線分とシールを使うものがあります。
こちらのプリントでは、シール10枚の長さの線分を用意して、それを基準に他の線分がシール何枚分かを予想してもらい、最後にシールを貼って確かめてもらいます。
このようにある量を基準として他の量を予測、確認する作業を繰り返すことで、数を量的に捉える感覚を養っていきます。
今回は「基数性」に焦点を当ててご紹介してきましたが、算数のつまずきには様々な原因があります。
オレンジスクール東戸塚教室では、それらの原因を探り、支援を通してお子様の困り感を軽減させてまいります。
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