ビジョントレーニング①
こんにちは。放課後等デイサービス オレンジスクール東戸塚教室です。
今回は『ビジョントレーニング』についてお話をさせていただきます。
日々お子様たちと学習を行っておりますと、読み書きに困難を示す場面が多々見られます。
問題文の読み飛ばしや文字の書き違いといった読み書きでのつまずきは学習活動全般に影響し、ここでの苦手意識は学習意欲の低下につながりかねません。
今回のテーマであるビジョントレーニングとは「視覚機能を高めるトレーニング」であり、以前から読み書き困難の改善のためにも用いられ、発達支援の場にも浸透しているトレーニング方法です。
ビジョントレーニングの内容はいくつかに分けることができますが、読み書きにかかわるものとして今回は眼球運動トレーニングをご紹介していきます。
眼球運動トレーニング
眼球運動トレーニングとはその名の通り目の運動性の向上を目的としたトレーニングです。
眼球運動トレーニングは目の機能の点から『跳躍性眼球運動トレーニング』、『追従性眼球運動トレーニング』、『両眼視機能トレーニング』に分けられます。
いずれのトレーニングでも大事になるのが、顔を動かすのではなく目を動かすということです。
慣れるまでは多少顔が動いてしまうこともあるかと思いますが、出来る限り目だけを動かすことを心がけることで効果的なトレーニングとなります。
『跳躍性眼球運動トレーニング』
跳躍性眼球運動トレーニングとは、ある一点から別の一点へ視線をジャンプさせるトレーニングです。
跳躍性眼球運動が弱いと視点を何度も動かす板書の作業が難しくなるといった影響が出てきます。
ご紹介する跳躍性眼球運動トレーニングは「数字さがし」です。
ランダムに配置された数字を1から順に探して読みあげていきます。
はじめは数字同士の間隔を狭くして少ない数字で取り組み、慣れてきたら間隔を広げて数字を増やしていくことで難易度の調整も可能です。
読み終えるまでのタイムを計測することで、ゲーム感覚で取り組みながら素早い跳躍運動の練習を行うことができます。
『追従性眼球運動トレーニング』
追従性眼球運動トレーニングとは、動いているものや本に書かれた文字などを、目で滑らかに追いかけるトレーニングです。
追従性眼球運動が弱いと文章を読む時に文字を読み飛ばすといった影響が出てきます。
ご紹介する追従性眼球運動トレーニングは「線迷路」です。
同じマークを目指して蛇行する線を目でたどっていきます。
指やえんぴつで線をなぞりながら取り組んでいき、慣れてきたら目の動きだけで線を追うようにしていきます。
『両眼視機能トレーニング』
両眼視機能トレーニングとは、両目を協調させて、見ているものを一つのものとして立体的に認識するトレーニングです。
両眼視機能が弱いと物が二重に見える、目が疲れやすいといった影響が出てきます。
ご紹介する両眼視機能トレーニングは「目の体操」です。
動く指を目で追いかける運動(図1)や、左右・上下・ななめに広げた手の指を交互に見る運動(図2)、指を近づけたり遠ざけたりしながら目で追う運動(図3)です。
両眼を使って焦点を合わせることを意識しながらやっていただきたい運動ですので、はじめのうちは他者が指を動かしてそれを見ていただくのも良いかと思います。
おわりに
今回はビジョントレーニングの概要と、視覚機能と学習との関係、眼球運動トレーニングについてご紹介させていただきました。
いずれも準備が簡単で手間のかからないものですので、ご自宅でも負担感なく取り組んでいただけるかと思います。
ビジョントレーニングには眼球運動トレーニング以外にも学習と関連するトレーニングがありますので、近々ご紹介させていただきます。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
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