算数障害について
算数障害(ディスカリキュア)とは?
LD(学習障害)は、大きく分けて読字障害、書字障害、算数障害があります。
その中でも算数障害は、読み書き力や計算するといった算数機能に関する発達障害のひとつです。
以前読字障害についてとりあげましたが、今回は算数障害についてお話していきたいと思います。
なぜ算数は必要?
私たちは日常で算数にふれた生活をしていますが、どのような状況が思い浮かぶでしょうか。
赤ちゃんが「低い」ところから「高い」ところに手すりをもって立ち上がる、歩くのが「早い」「遅い」等、実は生まれたときから算数に触れています。
他にも長い、短い、大きい、小さい、重い、軽い等々の量的な表現の場があります。
また、飲み物が熱すぎるとやけどをしてしまいますし、階段の高いところから足を踏み外すと大きな怪我につながります。
そういった危険を察知することにも算数はつかわれています。
この量の比較を手や目や身体の感覚を何回も何回も繰り返し、把握していくことによって子どもは成長していきます。
算数障害の特徴と影響
未就学児までは算数という教科がありませんが、小学校に入学すると算数の授業を受けるようになります。
そのとき初めて算数ができないことをきっかけにして算数障害が発見されることが多いようです。
算数障害は早期に発見し適切な支援を行うことが大切ですが、特徴として以下の事柄が挙げられます。
・数の大小がわからない
・暗算はできても筆算に難しさがある
・年齢を重ねても指を折って数を数えている
・繰り上がり、繰り下がりの概念が難しい
・図形・グラフの問題や文章題を読んで何算をつかえばいいのかわからず立式が難しい
・時計を読むことが難しい
・九九を覚えるのに時間がかかる・・・等
原因としては、数量の処理に困難のあることや言語やワーキングメモリなども影響していると考えられています。
特性を理解せず周囲から努力不足を指摘されてしまう経験や、できない・苦手な状況が続くと自信を失ってしまい、学習意欲の低下につながりやすくなります。
実際の支援~位取りから考える~
小学校1年生で「おおきいかず」を学び、10のまとまりが何個、ばらが何個という数え方から小学校2年生で位を揃える位取りの学習へ移行していきます。
算数の計算問題で、位取りは子どもがつまずきやすい単元です。
それ以降のひっ算の学習などでも大事になります。
目で見て全体を把握する能力が弱い視空間認知能力や同時処理能力が低い場合、罫線やマス目をあらかじめかかれている教材などを使用して支援します。
かけ算やわり算の筆算は、頭の中で計算した答えを順番に桁を揃えて書くことが重要です。
ひとつの計算ができていても書く場所を誤ると正解にはなりません。
計算の途中でいつのまにかずれてしまう子どももいます。
計算指導はやり方中心になってしまいがちですが、なぜ正しく計算する必要があるのかもお伝えしています。
おわりに
オレンジスクールでは用意したプリントの取り組みで子どもの実際の解き方を指導員が学習の時間の中で把握し、苦手な部分を補強していきます。
正解か不正解かより、どのようにどうして間違ったのかという視点で支援しています。
個別に合わせ、その都度進捗状況から難易度を考慮した教材を準備しています。
*********************
こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢第2教室
【TEL】0466-47-6936【MAIL】fujisawa2@orangeschool.jp
*********************
藤沢第2教室の半径2Km以内には、本町小学校・藤沢小学校・大道小学校・村岡小学校・鵠沼小学校・新林小学校・高谷小学校・鵠洋小学校・大清水小学校・片瀬小学校があります。※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。