オレンジスクール【勉強も蝶々結も、スモールステップとタイミングが大事】藤沢教室 – 放課後等デイサービス(自閉症、ADHD、学習障害(LD)を抱えるお子さまに教育と療育を。)
こんにちは。
放課後等デイサービス オレンジスクールです。
お迎えに来られるお母さまとお話をさせてもらうと、「えっ?(ウチの子)そんなことができるんですか?」「・・・今日のそれって、(ウチの子)出来ましたか???」というお声をいただくことがたまにあります。もちろん本当にできるので、「○○ちゃん、ちょっと来てー。これ、やってみてー。」と、お母さまの前でやってもらったりします。
勉強(数のイメージ)とスモールステップ
こういうことは、算数で複数桁の計算を勉強し始める段階に来ているけれど、指を使って計算をする子に、数のイメージから指導(勉強支援)している場合に言われることが多いです。指は片手で5本。両手で10本です。答えが11以上になってくると、指折り計算だとなかなか大変です。出来たとしても学習進度が進めば進む程、数える数が増えるので、厳しく辛くなってきます。当たり前ですが、辛く大変なことは大人でも嫌なので、子どもなら当然どんどん机から遠ざかります。
そこで、指を使って計算しなくてもいいように、数のイメージが出来るようになるところからトレーニングを始めることがお子さまによってはあります。もちろんスモールステップです。通常だと2色のおはじき等を使って5個のイメージが出来るようになるところから開始し、「▲▲▲▲△」「▲▲▲△△」「▲▲△△△」「▲△△△△」というように「何個と何個で5個」をトレーニングをしますが、3個「▲▲△」や4個「▲▲▲△」「▲▲△△」「▲△△△」から始めます。また折角3個や4個からイメージするので、「何個?」の聞き方も数パターン準備します。「▲▲と△で何個?」を最初に聞いて、「▲▲あるけど、あと何個で3個になる?」「▲▲を3個にするには、あと何個あればいいかな?」等も織り交ぜて聞いていきます。
あとは、これを10個までイメージできるようにするか、5個までのイメージにするかはお子さまによります。私個人としましては、5個までのイメージにし「▲▲▲▲▲は■になるんだよー」と変換させる方法を、教えられれば教えたいです。日本にはソロバンという計算ツールがありますが、これは5単位で変換されていきます。偉大なる先人の知恵です。また時計の針も5分、10分、15分・・・・・と5単位で大きくメモリがふられていますし、掛け算も5の段から覚えます。何かと5という数は、イメージがしやすい数なのです。ただ、ちょっとここでひと工夫します。▲▲▲▲▲を表すおはじきは、赤や青、緑などで良いのですが、5個を表す■のおはじきは、ちょっと高級感が出る色が好ましいです。更に■■=★で10個を表す★のおはじきは、更に高級感が出る色です。グンとグレードが上がるのを感じてもらいたいからです。
5個の「▲▲▲▲▲」を■に変換できるようになったら、「■▲▲▲は何個?」の質問になりますが、「8個!」と答えてもらえたら、イメージも出来ていますし、5+3も出来ています。次はいかに5のイメージを作り出し、計算できるかのトレーニングになります。
数のイメージが出来るようになっても、指折り計算に慣れ親しんできた子に、指を折らずに数のイメージだけで計算をしてもらうのは時間がかかりますが、小さい数からコツコツと焦らず指導(勉強支援)していければと思います。
実は課題に向き合える時期にきている可能性もある
数のイメージのお話で、「えっ?(ウチの子)そんなことができるんですか?」というお声をいただくお話をしましたが、生活支援として蝶々結びを指導したりすると「それ出来るようになりましたか!」と言われることがたまにあります。指先が器用でない子がいらっしゃいますので、紐の結び方を指導することがあるのですが、こちらもスモールステップで丁寧に指導していきます。1ステップずつ見せながら、寄り添いつつ結ぶ練習をします。どこの輪に紐を通してよいのか分からず混乱してしまい失敗することが多いので、ゆっくりと一つひとつの作業を確認しながらチャレンジしていきます。
数のイメージも蝶々結びも、実際に指導していると、すんなりと出来てしまうお子さまも、時間がかかりますが出来るようになるお子さまもいらっしゃいます。出来るようになったお子さまのお話を聞いていると、過去に初めて習ったり教わったりしたときは、意味が分からなかったり、やる気がなくて真剣に向き合っていなかったりということがあります。たまたまタイミングよく私たちが指導(支援)していたということです。月日が経ち、意味が理解できる時期、真剣に向き合える年齢に来ているのに、誰からも教えてもらってなかったり、チャレンジする機会がなかったりするのは、残念な気がします。
お子さまが小さかった頃に出来なかったことを「久しぶりにやってみない?」と、無理強いせずに、優しくお声をかけてみるのも良いかもしれません。
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