教育的な対応についての話
こんにちは。オレンジスクール藤沢教室です。
じめじめとした蒸し暑い日々が続いていますね。
本日は教育的な対応の1つ、T・O(タイムアウト)についてのお話をしたいと思います。
T・O(タイムアウト)とは
主にADHDの特性のある子どもに対しての教育的な対応として見かけたことがあるかと思います。
感情が高ぶりすぎて周りの大人たちが声をかけても中々落ち着かせることができないとき、集団行動の中で、このままでは周りにいる子どもたちに危害が及んでしまうという事態になったとき。
一時的に活動から離脱し別室へ移動させる、教育的タイムアウトという手段を用いることがあります。
このとき、「落ち着かせるための別室に移動させる」と伝えると「じゃあ、別室にいる間はどうすればいいの?」という疑問が浮かんでくると思います。
「別室に連れて行ってipadなどを持たせておけばいいのかな?」のように思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、例えばipadを使ってゲームをしたり調べものをすることがその子のとても好きな活動だった場合、それはその子にとって得をしたことになります。更に言えば、「こうやって騒げば嫌なことから逃げれるし、好きなこともさせてもらえる。」ということを誤って学習してしまい、ことあるごとに別室に連れて行ってもらうべく騒ぐことが増えてしまうという結果になってしまうことも考えられます。
また、別室に行く際、必ず大人が1人ついていきます。興奮状態にある子どもを部屋に1人にし、怪我をしてしまうのを防ぐためです。
しかし、決して閉じ込める罰ではなく、あくまで気持ちを落ち着けるための時間です。
ゆっくりお話をしたり静かに座って気持ちを落ち着けます。
TOでは
・大人が1人一緒についていく。
・なるべく刺激の少ない部屋に連れていく。
という2点が大切です。
また、
・まず落ち着かせること
・落ち着いたらすぐ復帰させること
・大人が1人ついていくこと
・快適な環境にはおかないこと(ゲームやお菓子があるなど)
・お説教をする時間ではないこと
ということも大事なポイントです。
ですが、T・Oはあまり頻繁に使うものではありません。
自分の気持ちをコントロールするためにも、自分が何をしたら落ち着くことができるのか知っておくことは大切なことです。部屋の隅に移動し深呼吸をする。などその子にあった気持ちの落ち着け方を一緒に探し、手伝い、行く行くは一人でいるときにも気持ちを落ち着けられるよう私たちも支援を行っていきます。