『かたち』に親しむ
今回は『図形の理解』についてです！
算数や数学の中でも、図形が扱われる問題は、得意・不得意が特に分かれる科目の1つではないでしょうか。
図形に苦手意識を感じる要因は、手に取ることが出来ない色々な形や立体を、頭の中だけでイメージして考えなければならない部分にあると思います。
今回は、身近なものや遊びを通して、図形に親しんでいけるような取り組みの一例を紹介していきます。
形の仲間わけ、同じ形探しなどの机上学習
小学校の低学年頃には、形の仲間わけをする机上学習に取り組むこともあります。
ボールのイラストを見て、「丸の仲間だね」ティッシュの箱や本などは「四角だね」とお話しながら取り組んだり、身の回りに潜んでいる丸や四角の形を探してみることもあります。身近な生活に関連付けると、知識として覚えるだけよりも楽しんで取り組むことが出来ますし、覚えやすさも上がりますね。
身近にある『かたち』に触れよう
以下では、身の回りにあるおもちゃや道具に目を向けて、形に親しむきっかけとなるいくつかの例をご紹介します。
タングラム
『タングラム』は、手を動かして形に親しむことができる形作りパズルのひとつです。
名前を聞いたことのある方も多いかと思いますが、1つの正方形を切り分けて出来た形を組み合わせ、色々な形を作って遊ぶことができるものです。
想像に任せて作っても構いませんし、お手本を見ながら、「どのパーツを使うのかな」と考えてパズルをすることも楽しめます。
複数の三角形を活用した形づくりの学習は、小学生低学年でも行いますね。
形を作る活動は、想像力を働かせたり、向きを色々に変えてみたりする作業を通して、柔軟性を培うことができます。
マグビルド
こちらもマグネットが付いた積み木のようなおもちゃですが、組み合わせによっては立体を作ることができ、立体の学習に生かすことが出来ます。
作った立体をばらすと展開図が出来上がるので、どこの辺・点が触れているか、または面はいくつで、どんな形をしているかなど、手で触れ、目で見て確かめることができるので、理解を深めやすくなります。
ブロックス
パズルの要素が入った、陣取りゲームのおもちゃもご紹介します。
正方形が繋がり、異なる形のピースを、上手く繋げて陣地を広げていくブロックスは、大人でも楽しめるゲームです。
『どんな形のピースを、どんな向きで置くか』考えることを通して、形に親しむことが出来ます。
表にするか、裏にするかによっても、盤面に置いた時の形が異なるピースもあるため、工夫次第で戦略が広がっていきます。
相手の邪魔をしたり、優位に進めるために考えたりすると、ゲームを楽しみながら図形を操作する力をつけることができますね！
ジョイントマット
専用の教具やおもちゃがなくても、身近にあるもので形について考えることができます。
例えば、100均などで打っているジョイントマットを使っても、立体的な形を作ることが出来ます。
そのまま箱にしたり、動かしてみたりすることもでき、本来と違う使い方をする面白さもあって手に取りやすいのではないでしょうか。
工作
工作をするということは、想像力・発想力や、目や手先の感覚を鍛えると同時に、立体的にものを捉える力を伸ばす良い訓練ともなります。
例えば、「角を合わせて紙を折る」「正方形の紙を斜めに折って、三角形にする」などの作業や、「丸めて筒を作る」「箱を分解する」などの作業のあちこちに、変化する形をとらえるヒントが潜んでいます。
図形を頭の中でイメージする力は、算数では「面積・体積」「角度」を考える力、国語の面でも「書字の際など、文字を捉える力」「違う角度から物事を考えてみる力」が期待されます。
遊びの中に積極的に工作を取り入れると、色々な形に詳しくなれるだけでなく、学習にも得意が増えるかもしれませんね！
あざみ野教室では月替わりの内容で工作週間を設けており、毎月内容の異なる作品作りに取り組んでいます。
おわりに
以上、あざみ野教室で行われている、かたちに親しむことができるような取り組みの一例をご紹介しました。
教室では、ひとりひとりのお子様に寄り添った支援ができるよう日々取り組んでおります。
見学や体験のご希望などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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