日々の暮らしと、学校での学びは、どのように結びついているでしょうか。
正確なデータというわけではありませんが、私たちが一般的な社会生活を送っていく中で必要な学力レベルは、小学校高学年程度と言われています。

オレンジスクールでは、遊びの時間と、学習の時間とが概ね半々で設けられています。
学習支援の時間と聞くと、漢字ドリルや計算プリントを想像されるかもしれません。もちろん、それも大切なトレーニングですが、それだけではありません。私たちオレンジスクールの職員が大切にしているのは、『机に向かって勉強すること』だけが学びではない、という視点です。

教室では、日常に根差した学びを、様々な形で支援しています。
工作をしている時、どのくらいの長さのテープが必要か、どのくらいの間隔で切込みを入れればよいか考えること、自分だけの経験を、誰かに言葉で伝えることなど、日常の中で自然と行われる『学び』は、とても大切です。

だからこそ、職員は1カ月に1回の創作活動の時間から毎日交わされるお子さまとの雑談まで、大切な時間として丁寧に向き合っていくよう心掛けております。

学びに繋がる教室での活動

ある日の活動で、複数のお子さまと職員とで、人生ゲームで遊ぶ機会がありました。
自分が使う車の色や、進む進路や職業を決め、時にはルーレットの数字に左右されながらも、先へ進んでいきます。中には、その場で思いついた独自のルールを取り入れようと提案をしてくれる人がいたり、他のお友だちに「株は買っておいた方がいいよ！」と勧められて購入する人がいたりと、さまざまな場面に出くわします。

この遊びの中にも、実は多くの学びの要素が詰まっています。「手元の金額をみて買い物をする」「両替をする」といった算数的な力。「順番を待つ」「お友だちと状況や感情を共有する」というコミュニケーションの力。また、「職業に就くか決める」「お金が足りない時にどうするか考える」という判断力や自己決定の力を育む練習の場となります。

こういった活動の中で大切にしているのは、本人たちの「やってみたい」「伝えたい」という思いを引き出していくことです。意欲が生まれると、自分から挑戦してみようという気持ちも自然と芽生えてきます。楽しい雰囲気で誘いかけ、大人数で一緒に遊ぶこと、職員から質問を投げかけ、自分のことを伝えたり共有し合ったりすることなど、周りを取り巻く環境に興味を持ち、自分から一歩踏み出せるような機会を作るようにしています。

他にも、日常生活のスキルを高めるための練習も、教室でできる経験を通して行っています。たとえば、帰る前に荷物を一緒に確認し、忘れ物がないか確認をしたり、月初に「今月の予定を確認し、利用予定のカレンダーを作る時間」を設けているお子さまもいます。こうしたちょっとした時間も、「自分のことを自分で考える」「計画・見通しを立てる」という力につながっていきます。

オレンジスクールが目指す学習の目標

私たちの目標は、お子さまが自分の力で日々を生きていけるようになること。そのためには、机上の勉強ももちろん大切ですが、まずは「生活の中で使える学び」を身につけていくことが基盤になると考えています。

学ぶということは、テストの点を上げることだけではなく、『よりよく生きるための手段』を身につけていくことでもあります。自分らしく、安心して、笑顔で過ごせる未来のために、日々の一歩一歩を大切にしていきたいと考えています。

教室では、学習プリントだけでなく、買い物ごっこやパズル、日々の対話、勝敗のつくゲームの経験や順番の譲り合いなどの、遊びの中でのやり取りなどを通じて、受け取る力や考える力、伝える力を育んでいけるよう努めております。こうした小さな積み重ねが、お子さまの学びの土台となり、日常生活そのものを豊かにしてくれることを願い、今後も支援にあたってまいります。

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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。

• 時計を見て行動することができず、時間を過ぎてしまう
• 順番を飛ばしたり、忘れたりしてしまう
• 自分の意見を言うことが苦手／相手の言うことを受け容れられない
• 語彙力が少なく、なかなか相手に伝わらない
• 周囲が気になり集中できない
• 興味が限定されており、同じ遊びをしていることが多い

放課後等デイサービス オレンジスクールあざみ野教室

【TEL】045-532-3738

【MAIL】azamino@orangeschool.jp

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