落ち着きがない?
こんにちは。オレンジスクールピコ溝ノ口教室です。
気温も暖かくなり、汗ばむような日も増えてきましたがいかがお過ごしでしょうか。
ピコでも半袖を着た元気いっぱいの子どもたちが夏が近づいていることを感じさせてくれます。
本日は感覚の発達についてご紹介したいと思います。
感覚
感覚とは脳と体を繋いでいる神経のことです。
人には視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感と言われる識別感覚というものと、触覚、固有覚、前庭覚(平行感覚)からなる原始感覚というものがあります。
識別感覚は意識してつかっているもの、原始感覚は意識せずにつかっているものです。
これらは人間の体において土台となっている部分です。
今回は原始感覚のなかの固有覚と前庭覚に発達の遅れや偏りがある場合についてのお話をいたします。
落ち着きがない?
固有覚は筋肉や関節の動きを感じる感覚です。
固有覚が十分に発達していないと力加減がうまくできなかったり、今自分がどのように体を動かしているのか理解することが難しくなります。
例えば、『お友だちにトントンするときに力が強くて叩いているようになってしまう』、『鉛筆やクレヨンで書く時に筆圧が強すぎる、または弱すぎる』などという行動です。
トントンの力が強すぎると、お友だちに意地悪したくてやっているわけではないのにやってしまい、トラブルへ発展してしてしまう可能性があります。
次に、前庭覚はいわゆる平衡感覚のことで、重力や体の揺れ、回転などを感じとる感覚です。
前庭覚が十分に発達していないと、不安定な感覚を好む行動をとります。
例えば、『いつでもどこでもジャンプをしてしまう』、『椅子に座った時にガタガタさせてしまう』などという行動です。
いつでもどこでもジャンプしてしまうと、「じっとしていられない、落ち着きのない子だなあ」と思われる可能性があります。
また、椅子をガタガタさせてしまう子は、保育園や幼稚園、学校などで「静かに座りなさい」と怒られてしまうかもしれません。
その子にとっては無意識にやってしまっていたり、自分を落ち着かせるための行動だったとしても、周りからは『落ち着きがない』と思われてしまいます。
感覚は人間の体の仕組みのなかで土台となる部分なので、その部分が発達していないと運動、勉強、コミュニケーションなどにも困難が生じてしまいます。
ピコでの取り組み
固有覚、前庭覚などの感覚を鍛えるアプローチとしてピコでは室内でもできる簡単な運動を行っています。
ボールはころころ転がしたり投げ合いっこをしたりします。
動いているものに焦点を合わせたり目で追うことも前庭覚を鍛える運動になります。
ボールの投げ合いっこは半円状の物に乗って行うことでバランス感覚も鍛えられます。
ボールは柔らかく弾みにくい素材なので安心して使うことができます。
右側の足型の物はケンケンパなどを行い筋肉へ刺激を与え、バランスをとることで三半規管への刺激にもなり固有覚・前庭覚それぞれを鍛える運動になります。
学習支援やSSTなども大切ですが、感覚を鍛える『運動』も行うことによって刺激や不安定な感覚を求めての行動が少しづつ減り、落ち着ける時間がさらに増えていくと思います。
ご家庭で実践できるものとしては、くすぐりごっこやお馬さん遊び、飛行機遊びなどの感覚遊びがあります。
また、遊具で遊ぶなど好きなだけ体を動かせられる外遊びはとても効果的です。
ぜひ実践してみてください!
お子さまの成長で気になる点がございましたらお気軽にお問合せください。
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高津区(久本・坂戸・末長・北見方・諏訪・溝口・下作延)・宮前区・中原区・多摩区 「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。