予定を立てて冬休みを楽しもう!
今年も残すところあとわずかとなり、お子さまにとって楽しい冬休みが始まります。
クリスマスやお正月、家族や親戚との集まりなど、イベントが盛りだくさんのこの時期は、心が躍ると同時に、保護者のみなさまにとってはお子さまの「生活リズムの乱れ」や「時間の使い方」などが不安になるかもしれません。
特に、見通しを持つことが苦手なお子さまにとって、予測不能な予定の変更や普段と違う環境は大きなストレスになる場合があります。
このストレスを最小限に抑え、充実した冬休みを過ごしていただくためのヒントとして、予定管理の仕方についてご紹介します。
1. 冬休みの予定表を作ろう!
お子さまが安心して過ごすためには、まず「冬休み全体の把握」と「一日の流れの可視化」が大切になります。
そこで、ご家庭で簡単に作れる自分専用の予定表を作成してみましょう。
(1) 予定表、カレンダーの準備
まず、カレンダーやホワイトボードを用意しましょう。
インターネットで無料のテンプレートを検索して、好きなものを印刷して活用することもおすすめです。
作成後は、目に入りやすい場所に掲示することがポイントです。

(2) 冬休みの予定を埋める
最初に、「冬休みはいつから始まって、いつ終わるか」をお子さまと一緒に確認します。
そして、親戚の家に行く日、友達と遊ぶ日などの予定を、絵やマークを使って入れていきます。
冬休みの終わりから逆算をして、「どのペースで宿題を進めるか」を話し合う機会にもなります。
宿題をする日や時間も予定表に書き込むことで、見通しを持って計画的に進めることができます。

(3) 一日の過ごし方をブロックで考える
1日の過ごし方を考える上では、「どのような流れで一日が動くか」を知ることが大切です。
まず、朝起きる時間や寝る時間を決め、1日の始まりと終わりを把握します。
次に、朝起きてからの活動を大まかにブロック分けします。(例:朝の準備、午前中の活動、お昼ご飯、午後の活動など)。
予定がある日には、それを考慮して「この日は宿題があまりできないから前の日にやってしまおう」など、柔軟に予定を調整する練習をしましょう。

2. 冬休みならではのイベントを楽しもう!
冬休みには楽しいイベントが多い反面、普段と違うルールや刺激の多さで、お子さまが混乱したり、癇癪を起こしたりすることもあります。
イベントを「成功体験」に変えるために、ご家庭でできる準備をご紹介します。
(1) イベント前の予習をする
当日を迎える前に、可能であればイベントについて写真や絵で伝えましょう。
どこかに行く場合には、「どのような人が来てどのようなことをするのか」などを事前に伝えることで、お子さまも心の準備ができるようになります。
特に、「どのようなルールがあるか」を事前に確認しておくことで、衝動的な行動を防ぎ、お子様の安心にもつながります。

(2) 「静かな休憩場所」を確保する
親戚の集まりなど、大勢の人が集まる場所は、いつもの生活環境と違って刺激が多く、お子さまは早く疲れてしまいがちです。
もし可能であれば、「ここに来れば休めるよ」という静かなスペースを用意し、疲れている様子が見られたら、休憩するよう促すことが大切です。
これは、お子さまが「自分の感覚をリセットする大切な時間」となります。

おわりに
冬休みは、学校生活とは違う学びや成長の機会がたくさんあります。
当教室でも、お子さまの安心感を支え、充実した冬休みになるようサポートして参ります。
みなさまが心穏やかに、楽しい年末年始をお迎えになることを心より願っております。

