筆算の学習支援②~かけ算わり算で使える支援と声掛け編~
さて今回は、以前にご紹介しました、「くり上がり・くり下がり筆算」の支援に続きまして、
「かけ算・わり算筆算」の支援方法についてご紹介いたします!
「くり上がり・くり下がり筆算」の支援方法について知りたい方は、下記のリンクからぜひ記事を読んでみてください🍊!↓
○かけ算筆算の支援
かけ算筆算では、下図のように、
①色を分けて計算の順番を矢印と番号で記す
②指で順番に計算する部分をなぞりながら、
一緒に口頭で九九を言って計算する
③九九の答えが二桁になる場合、
十の位の繰り上がる数字を書く欄を小さく、隣の位の右端に書く
※そうすることで、「九九の答えが二桁になること」「繰り上がりがあること」「繰り上がった数字を書く位置」がわかりわすくなります。
④繰り上がった数字を、次の計算の答えの一の位と足して書く
この計算も、はじめは職員と一緒に、ゆっくり確認しながら行っていきます。
○わり算筆算の支援
割り算筆算は、他の筆算と少し見た目の形が違うため、第一印象として難しく感じることもあるかもしれません。
しかし九九を覚えてきたお子さんであれば、最初は「1桁÷1桁」(例:「6÷3」など)で始めていくと、「最近覚えた九九でできるぞ!」と自信がもてます。
下図のように、「×」「→」「=」「-)」の印を書き、計算と数字の関係性をわかりやすくした上で、一緒に順番に計算していきます。
①商を立てる。(声掛け例:「2×なんは6?」「6の中に2は何個入る?」)
②かけ算の答えを入れる。(声掛け:さんにがろく、だから6を書こう!)
③ひき算をする。(声掛け:上から下を引こう!引いた数字はここ(③)に書くよ。)
聴覚的な支援としては、「2×なんは6?」「6の中に2は何個入る?」というように聞いていきます。
特に、「余りなし」の計算に慣れてきた際には、「余りあり」の計算に入った際に、先述の「○○の中に△は何個入る?」と声かけをし、考えてもらうことが多いです。
イメージがつきにくい場合は、割る数(上図でいうと「2」)の九九を1から一緒に暗唱していき、割られる数を超える超えないのあたりで止めて振り返り、「6とぴったりだから3だね!」「4だと6を超えちゃうから3だね!」というようにお声がけし、繰り返す中で感覚を覚えていきます。
さいごに
お子様によって「視覚優位」「聴覚優位」「手続き記憶(例:手で書いて覚えるのが得意)」など、学習をするときに得意な方法が異なります。お子様の特性に合わせて、
・視覚優位であれば”色”をつけたり、
・聴覚優位であれば口頭で一緒に九九、ひき算の計算を行ったり、
・「手続き記憶」であれば指でなぞったり、
お子さまに合うかもしれない方法を色々ためしてみましょう。お子様自身がやりやすい方法を一緒に見つけられると、自信を持って取り組むことができます。
お子様のこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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