学習が苦手な子への支援 〜算数編〜
こんにちは。オレンジスクール鶴見教室です。
気温もすっかり下がり、雨が降るたびにぐっと秋の気配が深まってきています。
また、秋は運動会や遠足など行事が盛んな季節です。ご家庭でも、学校でも勉強の時間がとれず学力が伸び悩むお子さまも見られます。
今日は、お子さまたちが躓きがちな学習支援の「算数編」として紹介します。
繰り上がりのある足し算
繰り上がりのある足し算は、お子さまにとって大きな壁になります。
例えば、
6+7=13
は、頭の中で「6はあと4つで10だから、7を4と3にわけて、6+4で10でのこりの3をたして・・・」と頭の中で複雑な計算をしなければならず、ワーキングメモリが低い子どもたちにとっては特に大変な作業になります。
自分の力で解ける場合は良いですが、ここで失敗体験を積み苦手意識をもってしまうと、算数への意欲がなくなり、勉強時間が減り、さらに算数ができなくなる・・・という悪循環に陥ってしまいます。
そこで、足し算表を活用します。
1桁+1桁で繰り上がりのある足し算は、実は44パターンしかありません。
この44パターンを覚えれば、それ以上の足し算は筆算で解くことができます。
そこで、「繰り上がりの足し算の問題は、わからなければ足し算表を見る」という流れで何度も繰り返し解いていきます。44パターンを覚えてしまえば、次のステップに進むことができます。
計算を何度やっても「できない」という体験を積んでいるお子さまは、この足し算表があることで安心して問題に取り組み成長することができるのです。足し算も意外に暗記するところから始めてみると学習の幅が広がります。
単位の変換
小学校では2〜6年生まで、毎年単位の問題がでます。
- mm、cm、m、km
- mg、g、kg
- mL、dL、L
など、多くの単位がでるのでお子さまたちは混乱してしまいます。
「1cmが100個で1m、1cmの1/10が1mmで・・・1mは何mm
??」
と、お子さまたちは混乱してしまい嫌になってしまいます。そんな時は、単位表と単位計算尺をつかいます。
単位表を見ると、
もとになる数から、「kは1000倍」「cは1/100倍」と計算すればいい、と理解できるので、理解の助けになります。
また、単位計算尺では、基準の1を動かすことで、他の単位の数量がわかるのですぐに計算できます。
これも、足し算表と同様、使っていく中で経験が蓄積し、徐々に数量関係を理解して解けるようになっていきます。
発達に困難を抱えたお子さまにとって、学習は壁の連続であり失敗体験から自己肯定感が下がってしまうことがあります。
そのため、学習支援は失敗体験を減らし、いかに成功体験を増やして教えるかが大事になります。
今後も職員一同、学習の壁を乗り越えられるよう日々工夫して参ります。
オレンジスクール鶴見教室では学習支援×療育支援を行っています。
お子さまの学習やコミュニケーションに悩みを抱えているなどありましたらお気軽にご相談下さい。
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