今の体力と気持ちを確認する
体力と気持ちを確認することの大切さ
お子様の支援にあたり、お子様のその時の体力や気持ちを確認することはとても大切です。
お子様自身が、自分の体力や状態を知ることは、将来的な自己管理スキルに繋がります。
また、その状態を他者に伝えることができると、関わる人が本人の状態を適切に理解でき、本人に必要である具体的な支援が提供されることにつながります。
体力、気持ちの伝え方を知る
伝え方には、様々な伝え方があります。
お子様によっては、自分の気持ちや状態を表す言葉を知らなかったり、どう伝えたらよいかわからない場合もあるので、支援する側でそれぞれのお子様に合わせて、ツールを提示します。
伝え方の例)
1 元気メーターなど、絵や図を用いて、いまの自分の状態と同じ部分を選んでもらう
2 手の幅など、ジェスチャーで元気度の大きさをはかって伝えてもらう
3 活動の前に雑談をする中で、最近あったことや学校での出来事などについて聞き、そのときの気持ちを口頭で聞く
また、普段よりもお子様の言動が荒れていたり、逆にぼおっとしていたりするなど、ストレスが行動に表れている可能性もあります。
お子様自身がストレスが溜まっていることに気付いていない場合もありますので、支援する側で「今日は疲れてる?」など言語化して一緒に確認することで、少しずつ自分で気付く機会とすることができます。
活動量を調整する
自分の体力がどれくらいかに気付き、そしてそれを職員と共有できたら、活動量を調整します。
例えば、学習プリントに★マークを記入します。
★マークは使う体力を表し、1~3個の段階があります。
★マークが1つのものは、簡単なプリント。
★マークが3つあるものは、そのお子様にとって特にエネルギーを使うプリント、となります。
お子様のそのときの気持ちや体力に合わせて、「疲れているときは★マークが1つの簡単なプリントを優先的にやろう」という風に、自分の体力を踏まえて出来る分量を考え、活動量を調整します。
他にも、例えば”お子様ご本人が今日できると思った部分”のところまでに線を引き、日付を書いて区切ります。
ご自身でゴールを決めることで、納得して取り組むことができます。
または“今日取り組むプリントと次回取り組むプリントに分けて、やらないものを視界から片付けてから取り組む“などもお子様が安心して取り組める調整方法です。
職員(大人)に理解してもらえている気持ちを持てるようになると、お子様も自身の状態を理解し始めます。
そのうえで学習に対して
「できるところまで頑張ろう」
「無理なところは大人に伝えて相談できる」
という安心感を持ちながら、ご自身で自主的に学習を組み立て、取り組むことができるようになっていきます。
もちろん、発熱や頭痛など、身体的な体調不良や、日常的な出来事から精神的にストレスを抱える場合もありますので、日頃からお子様の状態をよく見て、常に健康状態や気持ちについて確認できる手段を持ち、適切な療養の機会や、またお子様が安心して相談できる環境を持てるようにすることが必要です。
教室では、お子様が伝えやすいツールを探り、またお子様にとって伝えやすいよう、安心できる、信頼関係とコミュニケーションに努めております。
最後に
特性を持ったお子様は体力管理がとても苦手です。
常に体力をフルスロットルで使い続け、枯渇するまでご自身で気づかないということもあります。
エネルギーがない状態で無理をすればきっと辛い気持ちになるはずです。
オレンジスクール鶴見教室では自身の体力を確認できる、50%になったらこれくらい休憩をすれば大丈夫という管理できる能力の維持、向上は特に重要視しております。
お家でも、是非お子様と「疲れていたらどうするか」についてお話してみてください。
過去の記事も是非ご覧になってみてください。
こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子様の発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 意外なことで突然癇癪を起す
- 不登校で勉強が遅れている
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール 鶴見教室