行動を選択できる環境
秋は学校行事が盛りだくさん!
こんにちは。オレンジスクール小岩教室です。
10月に入り、残暑が続くかと思いきや、雨で気温が下がり一気に寒く12月並みの気候となっております。寒暖差で体調を崩しやすい時期に加えて、今月は土曜授業や音楽祭・学習発表会など学校行事も多数あり、平日以外にも登校する日があるようです。いつもと少し違う生活リズムになるためか、疲れやすい状態でもあるので、子どもたちの体調の変化には注意してみていきたいと思います。
わたしたち指導員は、そういった子どもたちの生活状況や心身の状態も鑑みて、教室での過ごし方を一緒に考えます。今日は子どもたちが自分自身で行動を選択できる環境づくり・支援・声掛けについて、小岩教室の取り組みをご紹介いたします。
視覚的に分かりやすく
教室では「学習の時間」「遊びの時間」と大きく分けて2つのプログラムがあります。時間は決まっているものの、来所したタイミングや宿題の量によっては子どもたちの行動がそれぞれ異なります。「今、何をして過ごすのか」が決まっていない状態が続くと、子どもたちは退屈な時間となってしまい、教室内をうろうろしたりと事故やトラブルに繋がりやすくなります。
そういったリスクを軽減するため小岩教室では具体的に、
- 予定表を活用する
- スペースを明確に分ける
- 使っていい物は取りやすく配置する
など、「見て」分かるような工夫をしています。
遊びができる空間
特に最近は、床に敷いたマットスペースを拡張して、テーブルも新しく設置しました!すぐ横の本棚には図鑑や学習漫画など、児童向けの本が並べてあります。さらにその横は「学習をしている子がいても使っていいおもちゃ」の棚になっていて、トランプやパズルなど比較的静かにできる活動が配置してあります。
この遊びができる空間を整えたことで、まず子どもたちの中で「学習を頑張ればここで遊べる!」というモチベーションが生まれるのか、今ではすっかりこのスペースが子どもたちのお気に入りの場所になりました。人数が多くなっても「茶色の部分に座りましょう」といるべき場所を明確に伝えることでソーシャルディスタンスを保つことができています。
また、おもちゃの棚から自分のやりたいことを選ぶという自主性に加えて、「○○くん、これ一緒にやろう!」などと子ども同士の関係性づくりのきっかけになっていることも多く、自然と集団が発生するのもメリットのひとつです。
伝え方も意識して…
「これはダメ」「それはできないよ!」など、否定する言葉は多く存在しています。「ダメ」「できない」ということはたとえ事実であったとしても何度もその言葉をかけられると、ネガティブな感情になってしまうことがあります。それは大人でも同じですね。
子どもたちに対しては、できる限り「やってもいいこと」「できること」を伝えるように心がけています。例えば、ブロック遊びがやりたいから出して!というお子さんに対して「今はできないよ!」「ちょっと待って」という言葉ではなく、「今はここにあるおもちゃを使ってね」「〇時になったらブロックで遊ぼう!」などとポジティブな言葉に変換します。
今後も子どもたちにとって分かりやすく・伝わりやすい支援、環境を整えていきたいと思います。