
読書感想文のお悩み解決!

こんにちは!オレンジスクール鶴見教室です。
夏休みも終盤となりました。みなさまは夏休みを満喫できましたか?
教室ではお出かけや旅行、帰省など、楽しい思い出話をお聞きできるのを楽しみにしております。
さて、この時期になるとよく話題に挙がるのが「夏休みの宿題」問題です。
コツコツと計画的に進めるお子さんもいれば、夏休みに入ってすぐにまとめて取り組むお子さん、夏休み後半に追い込んで取り組むお子さん等、様々かと思います。
本日はそんな宿題の中でも、苦手と感じるお子さんが多い「読書感想文」に関してお話ししていきたいと思います。
~読書感想文って何?~

そもそも、「読書感想文って何?」「普通の作文と何が違うの?」と感じるお子さんもいるかもしれません。
読書感想文とは読んだ本の良さを他の人に紹介するための作文になります。
そのため、下記の内容を中心に書いていくと作文として構成が整いやすくなります。
・なぜその本を読もうと思ったか
・お気に入りの場面
・本を読んだ感想
・結びの言葉
~書く時の流れ~

①読む本を決めよう
まずは読む本を決めていきます。本を選ぶポイントとしてはお子さんが興味を持って読めるかが大切です。
お子さんの好きなことに関連した内容の本や、活字を読むのが苦手なお子さんにはメディア化された作品などもおすすめです。
本の内容と同時に大切なのが文字の大きさや文章量がお子さんに合っているかです。お子さんが無理なく読み進めていける本を選ぶのが読書感想文を書く時のポイントになります。
②本を読んでみよう
選んだ本を実際に読んでいきます。読書感想文を書く時は普段の読書とは違い、読了後に文章を作成しなければいけないため、心に残った場面や印象的だった場面、面白かった場面には付箋やメモを挟みながら読んでいくのがおすすめです。
その際には付箋やメモに自分がその場面を読んでどう感じたのかを簡単にメモしておくと、作文を書く時に何度も読み直したりせずに内容や読んだ時の自身の気持ちを思い出すことができます。
気になった箇所には積極的に付箋やメモを付けていきましょう。
③作文メモを作ろう
作文だけでも大変なのに、追加でもう一枚メモを用意するなんて大変…と感じる方も多いかと思いますが、実はメモがあった方が書く内容を整理出来たり、途中で何を書いたら良いのか分からなくなるという事態を防ぐことが出来ます。
②で付けた付箋やメモの内容を一通り書き出し、実際にどの部分を作文内で採用して書いていくかを整理していきます。
~作文メモの内容~
まずは登場人物、作者、話の概要(「〇〇が△△のお城に行って××を助ける話」程度)、その本を読もうと思った理由、心に残った場面、印象的だった場面、面白かった場面(難しい場合は好きな登場人物、台詞等)、本を読んだ感想、本を通して学んだこと等を箇条書きで挙げていきます。
(画像参照)
④本文の「はじめ」「なか」「まとめ」を考えてみよう
本文は大きく分けて「はじめ」「なか」「まとめ」の3つに分けて書きます。それぞれどんな内容を書くか見ていきます。
はじめ…本を選んだ理由やきっかけ、本の簡単なあらすじ、登場人物、作者の名前
なか…心に残った場面・印象的な場面・面白かった場面とその理由・感想、難しい場合には好きな登場人物や台詞、その人物や台詞が好きな理由、自身の経験の中で似た実体験を書いても良いです。
まとめ…本を読んで感じたこと、学んだこと、今後の生活に生かしたいこと、結びの言葉(「みなさんもぜひ読んでみてください」「続きの作品も読んでみたいです」「同じ作家〇〇さんの他の本も読んでみたいです」等)
③で作成した作文メモを上記の3つの内容に沿って分類していきます。マークを付けて振り分けたり、箇条書きでまとめたり、取り組みやすい方法で大丈夫です。(画像参照)
読書感想文では「なか」が一番中心となるため、「なか」の内容を最初に考えるのがポイントです。「なか」の文量が一番多くなるようにメモを作成していきます。その次に重要なのが「まとめ」です。「なか」の内容を受けて自分の考えや学びを広げるように考えていきます。最後に「はじめ」の部分の内容を考えます。感想文全体で書きたい文章量と「なか」「まとめ」の文章量から、「はじめ」でどのくらいの文章量が必要になるのか考えます。「なか」「まとめ」で既に内容が充実している場合は必要最低限の文量に収めたり、逆に文章量が足りない場合には登場人物や作者を掘り下げて書くこともできます。
~感想が膨らまない時の声掛け~
お子さんに感想を聞いても「面白かった」「主人公がかっこよかった」「良い話だった」等、一言で終わってしまい、感想が深まらないお子さんもいます。そういった場合には内容を掘り下げる質問をしてあげると良いです。下記に具体的な例を挙げます。
・面白かった→「どの場面が面白かったの?」
・主人公がかっこ良かった→「主人公のどんなところがかっこ良いと思ったの?」
・良い話だった→「誰が何をして良いなと思ったの?」

~実際に書いてみよう~

事前に作った作文メモをもとに、本文を書いていきます。原稿用紙に直接書き始める前に「はじめ」「なか」「まとめ」の各項目でそれぞれ書く文章量の目安を決めてから書き始めます。
また、原稿用紙に記入する際には作文の書き方や原稿用紙の使い方を確認してから書き始めると、書き直しや修正が少なくて済みます。
文章量が足りない場合には大人から内容を掘り下げる質問をして、書く内容を膨らませてあげると良いです。


~おわりに~
いかがでしたか?
「まだ夏休みの宿題の読書感想文が残っている」「書いたけれど、中々内容が膨らまない」「もう少しブラッシュアップしたい」という方はぜひご参考にしていただければと思います。
鶴見教室では今後も、お子様に寄り添った支援を行ってまいります。
お子様のこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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