「療育×学習」「療育×発達」により、一人ひとりに寄り添った支援・教育を行います。

オレンジスクール

今日の鶴見教室(放課後等デイサービス)

今日の鶴見教室(放課後等デイサービス)説明力をアップしよう!~楽しみながら練習できる教材例2選~

説明力をアップしよう!~楽しみながら練習できる教材例2選~

4月といえば、進級やクラス替えの季節…春休みの終わりは、とてもドキドキしたお子様も多かったのではないでしょうか。

環境ががらりと変わるのは、大人にとっても、子どもにとっても、緊張するものですよね。

さて、お子様を取り巻く環境が変わると、お子様に「新しい先生はどんな先生だった?」「クラスはどんな感じだった?」など、色々と質問をする機会が増えるのではないでしょうか。

このような、「どんな先生だった?」「どんな感じ?」といった「はい」か「いいえ」などの選択肢がない質問のことを『オープンクエスチョン』といいます。

そのほかにも、例えば「どう思った?」「どういうものが食べたい?」といった質問もオープンクエスチョンの仲間です。

オープンクエスチョンは「記憶」や「イメージ」といった抽象的な印象自身の語彙で具体的に説明していく必要があるため、選択肢のある質問よりも一段階ハードルの高いやりとりといえます。

そのため、選択肢のある質問では即答ができるお子様でも、オープンクエスチョンとなると固まってしまったり、考え込んでしまったりするケースはよくあります。

お子様の説明力が向上し、オープンクエスチョンに慣れていくと、学校でのできごとや、お子様自身の気持ちや意見をより詳細に聞き取ることができるようになります。すると『お困りごとの早期発見』『作文・感想文を書くこと』などにもプラスの効果が期待できます。

そこで今回は、鶴見教室で実際に取り入れている「説明力アップ」をねらいとした教材を2種類、ご紹介したいと思います!


教材例①連想ゲームをしてみよう!

まずは、イメージを言語化するために必要な「語彙力」を鍛える教材からご紹介します。

みなさんは「マジカルバナナ」というゲームをご存知でしょうか。

かつて『マジカル頭脳パワー‼』というクイズ番組内で行われていた連想ゲームで、最初は「マジカルバナナ♪」で始まり、参加者が順番に

「バナナといったら黄色♪」→「黄色といったらレモン♪」→「レモンといったら酸っぱい♪」→「酸っぱいといったら梅干し♪」

のように、次々と直前の単語から連想される言葉を言って繋げていくゲームです。

「マジカルバナナ」――いわゆる「連想ゲーム」は、遊び感覚で楽しみながら、自分がもともと持っている語彙をオモテに引き出すだけでなく、他者と一緒に取り組むことで知らなかった言葉を新しく獲得することもできるため、教材化して学習活動に取り入れています。

鶴見教室で実際に取り組む際は、職員とお子様とで「これは繋がるかな?」「これとこれは関係がある?」など、言葉同士の関連度について話し合いながら取り組む場面も多く、言葉と言葉の繋がりについて深く考える良い機会となっています。


教材例②写真を言葉で説明してみよう!

次は、目で見たものをできるだけくわしく言葉で説明する練習です。

鶴見教室では、次のような手順で行っています。

①お子様に、共通の題材で撮影されたいくつかの写真を見ていただく。

②お子様に「これから、心の中で1枚選んで、その写真を説明してみてね。こちら側が、この中のどの写真のことを説明しているか当てられたら、成功だよ!」と伝える。

③職員は、お子様の説明を聞いて、どの写真のことを説明しているかを予想して答える。

では、実際にやってみましょう!

この後に、同じ題材で撮影された写真を4枚載せたいと思います。

この中から1枚を説明しますので、「どの写真のことを言っているか」予想してみてください!

A▼

B▼

C▼

D▼

<説明>

この机には、ランチョンマットが敷いてありません。

そして、パンケーキの脇にはホイップクリームが添えられています。

パンケーキの上には四角いバターが乗っていて、シロップもかかっています。

……

さて、みなさんはどの写真のことか予想できましたか?

正解は・・・B の画像でした!

ここで大事なのは、説明の内容に決まった正解はないということです。

Cの写真を説明しようとする場合、人によっては

ナイフとフォークに着目して『ナイフとフォークが置いてある(もしくは、「置いていない」)』と表現をする

お皿の形に着目して『お皿の形は丸です(もしくは、「角の丸い四角のような形です」)』と表現をする

といった場合もあるかもしれません。みなさんなら、どの写真を選んで、どのように説明をするでしょうか。

さて、「具体的に説明すること」に困り感を抱えているお子様は、具体物を目にした時に「どこに着目したらいいんだろう?」「そもそも説明って、何を言えばいいんだろう?」と悩まれることも多いかと思います。

1つの具体物だけを見て説明することが苦手なお子様には、この教材を通して「複数の具体物の中から1つを選び、他のものとくらべることを通して、そのものだけが持つ特徴を見つける」というステップを経験してもらうのがおすすめです!

しかも、この教材では「クイズ形式」という形をとっていますので、楽しみながら取り組んでもらいやすく、なおかつお子様目線では「解答者を正解に導くのが目的」というはっきりとした目的意識を持ってもらいやすくなっているのが良いところです。

この目的意識があることで、自然とお子様に「正解してもらうために、他との違いを伝えよう!」とする気持ちが芽生えることが期待できます。


おわりに

今回は、お子様の「説明力アップ」に効果的な教材を2つご紹介いたしました。

画像を説明するクイズは、Googleの「画像検索」機能を使うと、スマホやPCでいつでもどこでもパッと行うことができますので、ぜひこのGWのお出かけの移動中や、お出かけ先での待ち時間などに、ミニゲーム感覚でおこなってみてはいかがでしょうか♪

オレンジスクールでは今後も、お子さま達に寄り添った支援を行ってまいります。

お子さまのこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

************************

【オレンジスクール鶴見教室】

TEL:045-633-4822

FAX:045-633-4821

〒230-0051

神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目24-10 エスティエスビル2階

Amet mattis vulputate enim nulla aliquet. Id porta nibh venenatis cras sed felis dictumst vestibulum rhoncus est.
[instagram-feed cols=3 imagepadding=2]
Quick links