学校再開の準備~特性を理解した予習方法~
こんにちは。オレンジスクール鶴見教室です。
季節は夏に向かい、どんどん気温や日差しが強くなっていきます。
水分補給はこまめに摂るようにしていきましょう。
さて今回は、予習についてです。
現在学校休業によって授業の開始が非常に遅れています。いざ学校が始まったときに少しでもスムーズに授業に入っていけるように、今のうちから教科書や新しい学年のドリルなどに目を通しておきましょう。
学校が始まる前に
発達障害のあるお子さまは見通しの立たないことに対しては強い不安感を抱えます。
不安が高いと強い拒否的な行動や、授業の理解度に関わってきます。
またお子さまにとって学習は必ずしも能動的に行えているかと言うとそうでもありません。
受け身になっているお子さまに対して、「なるほど」「分かった!」という経験を積ませるのはとても大変です。
予習のメリット
予習にはこれらの敷居を少しばかりでも下げられる効果があります。
事前にどんな式や、どんな図形、文章が出てくるのかを知っていると、授業でも「これ見たことある!」の一言が言えます。この一言が学習への敷居を1段下げてくれます。
よりよい予習の方法
では発達障害のあるお子さまに対してどんな予習方法があるのか
いくつかご紹介いたします。
- 体を動かしながら出てくる公式や漢字を唱える
文字の意味や公式の使い方などはいったん置いておきましょう。動きながら文字に触れることが大事です。
例)腕立て伏せをしながら6÷3=2を「ろくわるさんはに」という
手を叩きながら新しい漢字の読み方を10回言う
- 意味を説明する
お子さまによっては、意味を理解することで行動に移せる子もいます。なので「学校始まった時にびっくりしないように、見ておこうね」と伝えます。
時間も「5分だけね」と短い時間で行います。
- 写す
簡単ですが、少しでも触れておくのに視写は有効です。1日5文字でも書き取りや、計算の答えも含めて写しておくと、経験として残ります。
作業的に行うことでお子さまの「覚えなきゃ」「解かなきゃ」という負担は減るので、軽い気持ちで取り組むことができます。
■上記の方法は、それぞれを組み合わせて活用することが可能です。
注意したいのはこの時点でお子さま学習への気持ちがネガティブなものにならないようにすることです。
目的は、あくまでも「見たことある」程度を目指します。
周りの物をフル活用する
動画サイトを活用するのもひとつの方法です。
今やYouTubeで「二次関数」と入れただけで沢山の解説動画があります。上手く使うことで、もしかしたらお子さまに合う解説が見つかるかもしれません。
最後に
神奈川ではテレビやインターネットを利用した配信により、学習支援が行われています。
ご家庭によっては、「じっとしていられないため、継続して見るのは難しかった」「一つ下の学年で復習として利用した」など、お子さまの特性に合わせて、どのご家庭も活用の仕方を模索している様でした。
緊急事態宣言が解除された地域も出てきており、学校も再開される日が近づいてきております。
学習習慣を取り戻すのは一苦労ですので、まだ学校休業期間のうちに少しずつ慣らしていきましょう。
今後ともお子さまの発達に寄り添った支援をしていけるよう我々オレンジスクール鶴見教室職員一同精進して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。