「療育×学習」「療育×発達」により、一人ひとりに寄り添った支援・教育を行います。

オレンジスクール

今日の鶴見教室(放課後等デイサービス)

今日の鶴見教室(放課後等デイサービス)おうちでできる!「お料理×療育」の可能性

おうちでできる!「お料理×療育」の可能性

夏休み真っ盛りということで、教室では、お子さまの近況をうかがうべく

「今年の夏休みの宿題で、いちばん手ごわいものは?」

と質問をさせていただくことがあります。

すると、よく話題にのぼってくる2大宿題…1つ目はおなじみの『自由研究』ですが、2つ目に多いのが

『お家でお料理をして、その内容をレポートしてきてね』

というものです。

お子さまの「何を作ったらいいかが分からない。」「本当に作れるかどうか不安。」といったお話をうかがいながら、あらためて「お料理」についてよく考えてみると、そこにはとてもたくさんの療育効果がかくれていることに気が付きました。

そこで今回は、

お料理がもたらす療育効果

お子さまにお料理を経験してもらう際のコツ

を中心にお伝えしていきます。


「お料理」がもたらす療育効果

「料理」をお子さまと一緒に行うと、さまざまな療育的効果が期待できます。

ここでは特に3つの効果をピックアップしてご説明します。

・ワーキングメモリをきたえることができる

「ワーキングメモリ」とは、一時的に情報を『記憶』し、その記憶を『保持』しつつ、『活用』して作業や処理をしていくための「頭の中のメモリー」のことを指します。

料理には「レシピや材料の分量を覚えて(又は都度確認をしながら)、実際に作っていく」という要素があり、これが上記の『記憶』『保持』『活用』のサイクルに当てはまっています。

そのため、料理することを通してお子さまの「ワーキングメモリ」の向上をねらうことができるのです。

・手先のコントロール力をきたえることができる

料理には多種多様な手先の細かい運動が含まれています。

特に料理の活用しやすい点として、運動のバリエーションが豊かなため、お子さまの段階に合わせて内容を選択して提示できるところがあります。

比較的大ぶりな「食材を洗う」「混ぜる」「ちぎる」といったものから、少しレベルアップして「調味料の大さじ・小さじを計る」「キッチンバサミで切る」、そして慣れてきたら「ピーラーで皮をむく」「包丁で切る」といったように、段階を踏んで経験していくことができます。

日ごろ工作に苦手意識のあるお子さまでも、まずは「簡単な作業」や「お子さまの好きな食べ物に関係する作業」からお手伝いを依頼することで、「これだけならやってみようかな」「これくらいならできるかも!」という気持ちになってもらいやすいのがポイントです。

・五感を通して語彙を獲得できる

料理には五感をフルに働かせるチャンスがとてもたくさんあります。

語彙の獲得が発展途上のお子さまにとって、未知の「言葉」と「意味」を学習するには「五感」との紐づけも重要です。

実際にお子さま自身が「言葉に当てはまる感覚」を体感したタイミングで、大人が「それが『○○』ってことだよ。」「『○○』だね!」と言葉をかけていくとよいでしょう。

料理は五感をフルに用いながら進めていく活動ですので、お子さまが料理に挑戦すると、様々な感覚を得る機会がおとずれます。

例えば「ハンバーグ」であれば、肉だねを手でこねる「触覚」が刺激されます。

べとっとする感覚が苦手なお子さまであればサラダのレタスを手でちぎるのもよいですね。

お肉を「きつね色になるまで焼く」などの表現がレシピにあれば、お子さまにフライパンの中をよく観察してもらいましょう。これには「視覚」を使います。

もちろん「焦げていく匂い」「美味しそうな匂い」など「嗅覚」でも食材の状態を知ることができ…

フライパンの中で徐々に「ジュージュー」と音がしてくる変化は「聴覚」で味わうことができます。

このように料理のお手伝いには、室内だけで可能とは思えないほどたくさん、感覚を使うきっかけが隠れています。

ぜひ、お子さまに「触り心地はどんなふうに変わってきた?」「どんな音がしている?」等、質問を投げかけながら取り組んでみてください。


コツ:完成までの工程を示そう!

――「先がどうなるか分からない」「どのくらい頑張ったら完成なのかが分からない」

こういった不安は、お子さまの挑戦心を阻む要因のひとつですよね…。

これを解消してあげるには「目に見える形」で見通しを持たせるのがおすすめです!

幸い「料理」には「レシピ」という最高のガイドがつきものですので、この「レシピ」をそれぞれのお子さまに合った形式で提示してあげましょう。具体的な方法をいくつかご紹介します。

・お料理本を活用する

昨今は、お子さま向けのお料理本も人気です。

「イラスト」や「写真」をふんだんに活用してあったり、お子さまにも馴染みやすい語彙で書いてあったりするため、ご家庭に一冊置いておくと、お子様の料理への興味関心をアシストしてくれることうけあいです。

▼下に筆者おすすめの書籍を3つ挙げましたので、是非ご参考にされてください。

どれも可愛らしくおしゃれな装丁ですので、お子さまにも手に取ってもらいやすいかと思います。

実際に、鶴見教室の本棚に並べて置いた際には、複数のお子さまが興味を持って読んでくださっていました!

子ども自炊レッスン-小学生から身につく、一生ものの料理-
料理はすごい!: シェフが先生!小学生から使える、子どものための、はじめての料理本
小学生のお料理ブック ぜ~んぶひとりでできちゃう!

・動画を活用する

鶴見教室でも大人気の「オムライスを作ってくれるお兄さん」をはじめ、今や「お料理系YouTuber」はお子さま大人問わず大人気のジャンルとなっています。

人気の料理研究家さんや、お料理系YouTuberさんの動画チャンネルは、思わずクスッと笑ってしまうコミカルさと、分かりやすさの両方を味わえるのが魅力ですね。

お子さまにとって身近なエンタメとなってきているYouTubeは、初めてのことにトライする入口としてぴったりです!

また「動画の分かりやすさ」「工程のシンプルさ」に特化していておすすめなのが、「DELISH KITCHEN」というサイトです。

↓※クリックすると別ウィンドウで「DELISH KITCHEN」のサイトに移動します。

こちらのサイトでは、バリエーション豊かなおかずの作り方が1分~2分前後の短い動画でまとめられており、普段「ショート動画」や「TikTok」を好んで見ているお子さまには特におすすめです。


おわりに

ここまで、お料理がもたらす療育効果についてまとめてきました。

とはいえ、まだ一度もキッチンに立ったことのないお子さまにとって「料理」はやはりハードルの高いお手伝いであることも予想されます。

「火」や「包丁」に怖さを感じるお子さまもいらっしゃるかもしれません。

そんなときにはぜひ『お家の方がお料理をしているところをちょっと覗いてみる』というところから始めてみてください。

実演を見て、まずはできそうな1つの工程から取り組んでみることは、不安感を減らすために効果的です。

また、最近は「少ない力でも握りやすいトング」や「握りやすいサイズの包丁」などが100円ショップでも手に入ります!

台所と背丈の高さを合わせる「踏み台」も、低~中学年のお子さまにはおすすめです。

のこりの夏休み期間を利用して、ぜひお子さまを台所に誘ってみてはいかがでしょうか。がんばって自分の力で作ったごはんは、きっとお子さまにとっても忘れられない味わいになること請け合いですよ!

オレンジスクールでは今後も、お子さま達に寄り添った支援を行ってまいります。

お子さまのこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

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【オレンジスクール鶴見教室】

TEL:045-633-4822

FAX:045-633-4821

〒230-0051

神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目24-10 エスティエスビル2階

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