
癇癪が起きたらどうする?

お子様が道端で奇声をあげたり、
床に寝そべりながら手足をばたつかせて大声で泣き叫んだり、
「周囲の人に迷惑かも」「いつになったら落ち着くの」と感じてしまうことはないですか?
癇癪が起きる原因を知っておくことで、お子様への接し方も理解できるのではと思います。
本日は「癇癪」をスポットにあて、お子様への接し方についてお話していきたいと思います。
癇癪とは、どんな状況?
乳幼児期において、お子様の癇癪に悩む方は多いと思います。
見られる行動としては、「大きな声を出す」「泣き叫ぶ」「自分の体を叩く」「他人を叩く、噛みつく」などがあげられます。
本人の気持ちを受け止めたいと同時に、周囲の人に対して気を配ってしまい、気疲れしてしまうことがあると思います。
お子様が癇癪を起す原因として
・自分の欲求が満たされない
・不本意な結果となり、気持ちを抑えられない
・不快なこと、嫌なことに対して怒りの感情をコントロールできない
・相手の注意をひきたい
などがあります。
その他にも、体調の変動や、環境の変化、感覚の発達の遅れなど、様々な要因が影響し合い
お子様は、自分の感情をコントロールできず癇癪が起きてしまいます。
癇癪が起きた時の対応の仕方
癇癪が起きる状態は2種類あるとされています
①「覚醒が高い状態」
頭に血が上った状態になり、自己抑制機能の範疇を超えてしまう
たとえば
・お店で買って欲しいお菓子をねだったお子様に対して、「今日は買えないよ」と伝えられる。
・勝敗のあるゲームで、勝ちたい気持ちが強かったが、負けてしまった。
★まず癇癪を落ち着かせるためには、上がった覚醒を下げることが大切!!
・対象物から離れた場所、静かで安全な場所に移動をしてクールダウンが出来るようにする。
※癇癪を起している場面で、安易に欲求物を渡してしまうと、
「癇癪を起せば買ってくれる」と誤学習につながってしまうので注意が必要です。
その代わり、「今日のゲームは2回できるよ」や「今日お菓子は買えないよ、その代わり○○しようね」など、
事前に約束事を決めておくなどの方法を取ることが大切です。
②「覚醒が低い状態」
脳の自己抑制機能も下がり、自分の気持ちを抑えられない状態
たとえば
・就寝前に、布団の上でジャンプや部屋を走り回ったりする
・お昼寝から起きると、泣き叫ぶ
就寝前は、静かに過ごして欲しいと感じてしまいますよね。
遊ばせていると急に覚醒が低下し眠りにつくことがあると思います。
また、横になって頭や背中を撫でリラックスできる状態にすることで、覚醒も下がりきり睡眠に入ることが出来ます。
寝起きについては、覚醒が高まっていない状況のため
・音楽をかけて体を動かせるようにする
・くすぐりごっこをして、覚醒を高める働きかけをする
などが効果的とされています。
その他にも、癇癪が起きてしまった時には
・癇癪をそばで見守り、落ち着くことができたら褒める
・怒りの爆発が自傷や他害につながる場合には、
矛先を変えることが出来るように「大丈夫だよ」と声を掛けながら、
深呼吸や数を数えるなどの代替方法を一緒に探していく
・感じた怒りや不安について、お子様が感じている気持ちを代弁してあげる
癇癪の予防はできるの?
癇癪については、起きてしまった時にはそばで見守り落ち着くのを待つことになります。
そのため、癇癪につながらないようあらかじめの予防が大切になってきます。
そこで、当教室で行っている取り組みをご紹介いたします。
①見通しをもてる声掛けを行う
時計の理解が出来るお子様には、「何分になったら片付けにしようね」と事前に伝えておきます。
切り替えが難しいお子様には、事前に次の予定をお伝えしたうえで「あと少しでお片付けだよ」とお伝えし、
お子様自身が「もうすぐ、終わりの時間だ」と感じることが出来るように伝えていきます。
②気持ちの言葉を養っていく
言葉が出にくいお子様にとっては、癇癪を起こすことで気付いてもらいやすい環境となります。
そのため、気持ちの言葉を獲得していくことで癇癪が落ち着いていく様子が見られます。
当教室では、場面ごとでどのような気持ちになるのかを考えたり、どうしたら気持ちが落ち着くのかも指導員と想像し、実践できる場面を設けています。
その他にも、
感覚が刺激されやすいお子様については、視覚や聴覚などの刺激をあらかじめ減らしておき、
落ち着いて過ごせる環境設定を行うことも行っています。

まとめ
本日は、「癇癪について」のおはなしをしてきました。
お子様の気持ちの表現方法でもある癇癪。
他者への伝え方には、色々な方法があることをお子様自身が知っていくことで、
適切な気持ちの表現方法を身に付けていくことが出来ます。
当教室では、気持ちについての学習も行っているためぜひ参考にしてみてください。
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児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室
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