支援の基本とは―②個別理解
こんにちは、オレンジスクールピコ溝ノ口教室です。
お子様の“忘れものが多い”や“指示が通らない”など困っていることはないですか。
11月の投稿と同様、支援の基本となる“理解”についてご紹介します。
(以下URL、前回①構造化の投稿)
個別理解とは
お子様の得意や不得意を理解するうえでも、根本的な特性を理解していると、スムーズな支援に繋がります。
個別理解に繋がる指標となるものを簡単にご説明させていただきます。
視覚優位と聴覚言語優位
情報を取得するのに、視覚からの情報が理解しやすいのか、聴覚(耳)から入った情報の方が理解しやすいかに分かれます。
視覚優位の特性では、指示されることも言葉での理解が難しく、話の中で言葉から物や出来事をイメージするのが苦手で、言葉と同時に絵や写真を見せることで理解を得ることが出来ます。
聴覚言語優位の特性では、音声やリズムを言語情報として捉えることを得意としています。
同時処理能力と継次処理能力
情報の処理の仕方について、複数のタスクを同時に処理できるのか、ひとつずつ順序立てて処理するのが得意なのかに分かれます。
同時処理能力では、最初に目的や目標を伝えたり、全体像を見せ伝えるなど、複数の情報から規則性を見つけ情報を整理することで作業を行うのが得意です。
地図をパッと見てわかったり複数の同時作業をこなすのが得意な人はこの能力が優位と言えるでしょう。
継次処理能力とは、まず何をするのか考えたり、やることの順序を考えたうえで作業を行うのが得意です。そこでは、再現性の高い能力を発揮します。
ワーキングメモリ
ごく短い情報を記憶してその情報を処理する能力のことを言います。
ワーキングメモリが低いと指示を忘れてしまったり、会話がちぐはぐになったりしてしまいます。
注意(集中)
特定の対象に向けた注意を、持続させることを指します。俗にいう集中力がどのくらい続くかです。
おおよそ子どもが集中できる平均時間は、“学年×10分”と言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか。特性を理解することは、お子様の得意分野を生かしつつ学びを与えることが出来ると言えます。
どの能力が良いか悪いかではなく、どのようにして能力を利用するかが大切になってきます。
お子様の優位性を理解することは、お子様の“得意!”というモチベーションを維持したままの支援に繋がるでしょう。
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