感情表現の幅を広げよう
感情が爆発し収まりが効かない・乱暴な言葉が出てくる…などお困りごとはないですか?
今回ご紹介するのは、インリアルアプローチを活用した感情抑制についてです!
インリアルアプローチは、前回の投稿でもあったようにお子さまのアクションに対して行うリアクション方法になります。
まずは、適切なアプローチを可能とするために、感情はどのようにして育つのかを知っていきましょう。
前回の投稿はこちら!↓
感情とは?
生まれた時は誰しも”快”と”不快”を経験し、笑ったり泣いたりして感情を表現していきます。
その際にご両親や周りの大人が
「お腹いっぱいになって嬉しいね」
「おしりが濡れて嫌だったね」
など気持ちを代弁化していくことで、私たちは自分の中の感情がどういったものなのかを理解していくものです。
この理解がないまま育ってしまうと、今自分が一体どういう感情なのかがよく分からなくなり感情の表現の仕方に困ってしまいます。
特に嫌なことがあると、モヤモヤの気持ちや怒りの気持ちをコントロールできず攻撃的になったり、欲求を押さえられずに泣きわめいたりして感情を表現します。
感情語を身に着けよう
感情語とは
「嬉しい」
「悲しい」
「怖い」
「イライラする」
「楽しい」
などの感情を表現する言葉です。
この言葉が不足していると、今自分がどういう感情なのかが分からず表現の幅を狭めることに繋がります。
感情語を身に着ける手段として、パラレル・トークの応用編で状況にあった”感情の言葉”を教えていく方法があります。
お子さまのアクションに対して
「嫌だったね」
「~だから嫌だったんだね」
「悔しかったね」
「~だったからびっくりしたね」
などお子さまの気持ちを代弁していくことで自分の気持ちを理解させていくことが目的になります。
また、嫌なことがあった・思い通りにいかなかったなどの経験をした後に
感情の伝え方が分からず暴言や暴力に走ってしまうお子さまには、マイナス言葉の語彙数を増やすことが効果的です。
マイナス言葉をパラレル・トークを用いて教えるときのポイントがあるのでご紹介します。
- 感情的になっている子を後ろから抱きしめる
- 状況にあった感情を教えてあげる(「怖かったよね」「悲しかったよね」「びっくりしたよね」など)
- これを落ち着くまで繰り返す
その状況・その感情になっている時に伝えることがポイントになります。
今、感じている気持ちを周りが言語化し伝えることで”この気持ちはこう表すのか”と体感させることが目的です。
自分の感情に気付こう
発達障害を持つお子さまは、自分の感情に目を向けることが苦手な傾向があります。
そのため自身の感情の変化に気づきにくく、感情の区別もつけにくいとされています。
なので前述したような感情語を見つける前に”感情”とは何かをそもそも知る必要があるのです。
例えば、
周りの人が「今、どんな気持ち?」
と都度聞いてあげることで感情に目を向ける手助けをすることが出来ます。
その際に「イライラした?」「悲しかった?」などの具体的な感情語を用いてコミュニケーションを取ることが大切になってきます。
番外編:負けた後にキレる子
勝負へのこだわりが強かったり、一番になることに強いこだわりを持つお子さまがいます。
”勝ちたい!”という気持ちはとても大切な感情ですが、
負けた時に癇癪を起したりキレたり、適切な行動を示せない子もいます。
その子たちに共通して言えるのは、”負け方を知らない”というところです。
自分の感情を切り替える言葉・語彙を会得することが重要なポイントになります。
≪教える方法≫
大人がお手本になる様子を繰り返し見せることで、負け方をインプットさせることができます。
まとめ
感情語の語彙数を増やすことは、感情表現の幅を広げることに繋がります。
特に嫌なことがあった時に暴言や暴力が出てきてしまうお子さまに対しては、本日ご紹介した方法でのアプローチが有効になります。
自身の感情に気づき、それがどういった感情なのかを理解することは、適切な感情表現を行う手助けになるということです。
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