幼児期に育む伝える力~part2~
前回に引き続き、今回も伝える力についてのお話をします。
今回は「伝えるときの話し方」と「Help要求」編です!
伝えるときの話し方
「自分の思いや気持ちははっきりあるみたいだけど、上手く伝わってこない・・・」
子どもはたくさんの言葉を覚え、吸収し、それを積極的に表出しようとします。
その際に場面(状況)と不一致な言葉が出てしまったり、不適切な言語表現をしてしまったりということも少なくないと思います。
まずはどのような場面でどのような言葉を使うのが適切かを定型文として覚えていくために、
溝ノ口教室では話し方の練習方法のひとつとして、以下のような療育を実施しています。
・お願いペア探し
それぞれに動物のカード(半分にしたもの)を配ります。
自分の手札の動物をそろえるために、周りのお友だちに質問をしていきながら、カードを集めていきます。
写真上ようなかたちでやりとりを進めていきます。
ゲームのなかで、ものを渡すときやもらうときのやりとりの仕方を学ぶことができるように展開をしています。
Help要求
ヘルプ要求とは、困った時や自分一人で解決することが難しい場面等に遭遇したときに、
自分から「分からないから手伝ってほしい」「困っているから助けて欲しい」と言う旨を周りに伝え、援助を求めるスキルのことです。
このスキルを培うために、溝ノ口教室では以下のような形で療育を実施しています。
- (写真左上)指示を聞き逃してしまったとき
- (写真左下)授業中にトイレに行きたくなってしまったとき
- (写真右上)お友だちがけがをしているとき
- (写真右下)お友だちがクレヨンをなくして困っているとき
このようにいくつかの場面を提示します。
場面を想像し、実際にどのような要求をすれば自分の思いを相手に伝えることができるのかを子どもたちと一緒に考えていきながら学習を進めていきます。
またここでは、自分が困っているときだけではなく、お友だちが困っている場面に遭遇したときに自分がどのような行動をすべきかということも考えています。
自分ひとりで解決することが難しいことがあったときには周りを頼ってもいい、ということを教えてあげながら
実際にそのような場面に遭遇したときに、自分からHelp要求ができるようトレーニングを実施しています。
Help要求は、他者とのコミュニケーションが円滑になるとともに、自分のやりたいことや目標をスムーズに達成できるようになったりと、社会のなかでより良い生活を送るひとつの方法として有効です。
伝えたい気持ちを育むためにできること
自分の思いや気持ちを自分の言葉で表現し、相手に伝えることはとても大切なことです。
お子さまを、話したい・伝えたいという気持ちにするためには、大人が聞き上手になることも必要です。
その際のコツをお話します!!
①目を合わせてお話を聞く
お子さまが話したいという気持ちになるために安心感を与えてあげましょう。
「この人は自分の話を聞いてくれる存在である」ことをお子さまにわかってもらうために、お子さまと目線を合わせながら聞いてあげることが大切です。
②話を膨らませる
お子さまのお話に相槌を打ちながら、質問をしてあげましょう。
例えば
- 大人: 「今日は幼稚園で何をしたの?」
- Aくん:「お友だちと遊んだよ。」
- 大人: 「お友だちと何をしてあそんだの?」
- Aくん:「砂場で遊んだよ。」
- 大人: 「砂で何を作ったの?」
- Aくん:「砂でお城を作ったんだよ!」 ・・・続く
このような形でお子さまが話してくれることに対して1つずつ質問をしてみましょう。
はじめはこのように質問に対して1つずつ適切な返答ができるよう練習をしていきます。
それを繰り返し行っていくことで、自然と文章の組み立ての仕方が分かるようになり、お子さまの方から1つのエピソードを膨らませて話すことができるようになります。
是非ご家庭でも実践してみてください!!
オレンジスクールピコではお子さまの発達段階や、認知特性に合わせた支援をご提案させていただきます。
お子さまのご様子で気になることがございましたら、いつでもお気軽にオレンジスクールピコにお問い合わせください^^
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児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室
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【アクセス】田園都市線「溝の口」駅 徒歩9分
JR南武線「武蔵溝ノ口」駅 徒歩9分
田園都市線「高津」駅 徒歩9分
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高津区(久本・坂戸・末長・北見方・諏訪・溝口・下作延)・宮前区・中原区・多摩区 「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。