子どもの育ちについて考えてみましょう!
はじめまして、オレンジスクールピコ溝ノ口教室の石黒です。
ゴールデンウィークが終わり新年度の疲れが出始める時期かと思われますが、皆様はいかがお過ごしですか。
今回は、「子どもの育ち」について一緒に考えていきたいと思います。
成長の状態を知る
普段子育てをしていると、他のお子さんとの関りから自分の子どもがどのように成長しているのかを確認する機会がありますね。
・足が速くなった
・お話が上手になった
・お着替えができるようになった
目まぐるしく変化していく様子は私たちを驚かせてくれます。
その一方で、
・語彙が少なく感じる
・一人でばかり遊んでいる
・落ち着いて話が聞けない
など不安に感じる場面に遭遇することもあると思います。
場合によっては、専門機関を訪ねることで本人の発達の遅れや偏りを指摘され、医療であれば神経発達症群に含まれるいずれかの障害として診断を受けることもあると思います。
では、その際に指摘される「発達の遅れや偏り」というのは何を基準に評価されたものなのか考えたことはありますか?
定型発達とは・・・?
周りとは違うといった漠然とした評価だけで本人の状態を把握することは適切ではありません。
発達の状態の把握には「定型発達」といわれる枠組みがひとつの材料として用いられています。
では、定型発達とはどういうことを表しているのでしょうか?
「定型発達」とは発達が「平均的」であることを意味します。
簡単にまとめると
「おおむねこの時期には、このぐらいのことができるようになっているだろう。」といったおおよその発達の流れを示していると言えるでしょう。
「言葉の発達」を例に挙げてみると、
おおむね1歳頃には「初語」が見られ、1歳半頃を過ぎると「マンマ(ご飯が食べたいの意)」といった一語文を発するようになると考えられています。しかし、2歳、2歳半を過ぎても初語や一語文が見られないと「言葉の発達に遅れがあるのではないか。」と考えることができ、平均的な発達の流れとはどうやら異なるということを把握することができます。
逆に、1歳半頃から一語文や複数文を発する様子が見られても、平均的な発達の流れとは異なると見ることができます。
このように発達の流れを理解することは本人の成長をより客観的に把握する際に有益な資料を与えてくれます。
子どもの発達をどう捉えるか
では、自分の子どもが「平均的な発達の流れとはどうやら異なっている」ということが把握できた場合、私たちは子どもの発達についてどのように捉えていけば良いでしょうか?
発達の遅れや偏りを指摘された場合、
はじめは「不安」や「焦り」、「責任」などを感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし現代の医療分野では「発達障害は親の育て方や愛情不足が原因ではない。」ということは常識として認識されており、発達の遅れや偏りは親の責任ではないと考えられています。
そしてそのような子たちに対しては、困難なことや苦手なことに対して練習をしていくことは大切ですが、代替となる手段を獲得することで適応を促すといったアプローチも重要であると言われています。
つまり、
「平均的な発達の流れに沿わせるための支援」ではなく、
「その子の個性を伸ばし、生き生きとした豊かな生活を送るための支援」が大切であると考えられます。
療育では何ができるのか
それでは、療育の現場ではどのような姿勢が求められるのでしょうか。
「子どもの成長の力は無限大」です。
遅れの見られる機能に対して練習をすることで発達を促していくと同時に、本人の特性を考慮した生活の仕方を検討していくことも重要です。
大切なのは、周りの子に遅れを取らないように訓練をしていくのではなく、
「生活に彩や生きがいを持って過ごしてもらう為の支援を展開していくこと」
「本人の成長の力を信じ寄り添うこと」
だと私は考えます。
どのような療育の在り方が、皆様とお子さんの利益につながるか、今後も追及していきたいと思います。
最後に・・・
普段より、「この子にはどのように関わればいいのだろう。」「この子の今後が心配…」など様々なお悩み事があると思います。
児童発達支援事業は利用児やその家族に対する支援を行う身近な療育の場です。
オレンジスクールピコもその理想像を目指し日々努力していきたいと思います。
***********************
児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室
【TEL】044-822-2221
【MAIL】pico-mizonokuchi@orangeschool.jp
【問い合わせ】児童発達支援 オレンジスクールピコ溝ノ口教室
【アクセス】田園都市線「溝の口」駅 徒歩9分
南武線「武蔵溝ノ口」駅 徒歩9分
田園都市線「高津」駅 徒歩9分
************************