子どもの成長を促すには―「レディネス」について―
こんにちは。オレンジスクールピコ溝ノ口教室の石黒です。
子どもと接するなかで「どうしたら○○ができるようになるんだろう?」と考えることはありませんか?
先日の投稿では子どもの成長について定型発達の視点から皆様と一緒に考えさせていただきました。
今回は、各発達段階において必要とされる「レディネス」について一緒に考えていきたいと思います。
レディネスとは
「レディネス」とはGesell,A.(ゲゼル)が提唱した成熟説に含まれる考え方のひとつです。
学習が効果を持つためには、学習者の心身が一定の発達を遂げていることが必要であるが、このような学習成立のための準備性のことをレディネスという。
-(心理学辞典より)-
まとめると、
「何かを学習する時それに対して、知識、経験、興味・関心、身体、精神などの準備が整っている状態。」
と考えることができます。
例えば、書き言葉を学習する場合、話し言葉の獲得が望ましいとされています。
そしてこの場合、話し言葉を獲得していることが書き言葉のレディネス(準備が整っている)になります。
各側面からみてみましょう!!
本来は様々な側面が複合的に関連していると考えられますが、この場では各側面に分けて考えてみたいと思います。
1.知識
書き言葉と同様、算数を勉強するときにいきなり足し算・引き算から始めることはないですよね。
最初に数字の概念を理解してから足し算・引き算に入って行くと思います。このときの数字の概念を理解していることが足し算・引き算を学習するための準備が整っている(レディネス)状態だと考えられます。
2.経験
初めてのおつかいをするときは、実践する前にお母さんと一緒にお買い物の練習をすると思います。商品の買い方、お金の払い方などを一通り練習することで本番に挑むことができるようになります。
そして、はじめはうまくできなくても経験を重ねるうちに上手にこなせるようになり次のステップに進むことができるようになります。
3.興味・関心
戦隊ヒーローが好きなお子さんがそのTV番組を見たがり、逆に興味のないニュース番組には見向きもしない様子をよく見ると思います。勉強でも興味関心が向かない科目はなかなか頭に入ってこないことがあったと思います。
本人の興味関心が学習に向かう姿勢を作り上げていくと考えられます。
4.身体
生後間もない赤ちゃんがすぐに歩き出すことはできないですよね。首の座り→ひとり座り→ハイハイ→つかまり立ち→一人歩きといった流れで身体の成長に合わせて行動の幅が広がっていきます。スポーツを習う時もまずは身体の動かし方を学び、同時に筋力を鍛えていくことでパフォーマンスの向上を目指していきます。
5.精神
悲しい気分で何かを楽しんだり、イライラしているときに作業に集中したりすることは簡単ではないですよね。
価値観やものの捉え方も同様です。例えば、異国の文化に触れるときは驚きや抵抗を感じることがあると思います。
何かを学ぶときには心を落ち着かせることや、自分が見てきたものがすべてではないという柔軟性を養うことも重要になってくると考えられます。
何事もステップアップ
上記のように何かを学んでいくためには心身の様々な側面で準備が整っていることが必要になります。
そして子育てにおいては、本人のレディネスを把握したうえで関わっていくことが重要になっていきます。
そのためには、本人の成長段階や成長のスピードを理解していくことが良いと考えられます。
どんな関わり方が良いのだろうか
ひとつの課題が達成できないときには、本人の考えに耳を傾け、どの段階で困難さを感じているのか、どうすることで取り組むことができるのか、どういう気持ちや考えがあるのかなどを一緒に考えてあげましょう。
そして本人の意思を尊重をしながら折り合いをつけていき、適切な選択へと導いていく関わりが大切になります。
最後に…
仕事や家事などが忙しく、普段の生活から客観的に本人の成長を把握することが難しいと感じることはありませんか。
オレンジスクールピコではお子様の成長段階やどのような関わり方が良いか一緒に考えさせていただきます。
お子様の成長で気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
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